不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第332回】いまの実体経済を理解していない鑑定士はやばい

こんにちは、城山です。

 

 

はじめに

さて、みなさん大好き月例経済報告です。

鑑定士の先生方は、一般的要因の分析について鑑定評価書に何を書くかというと、ここを丸パクリします。

ご自身の文章で一般的要因の分析をされている人も、もしかしたらいるかもしれませんが、逆にそれはそれで主観的過ぎてあてになりません。だれも鑑定士の先生方に経済の客観的な分析なんて期待してませんからね笑

 

なので、受験生の皆さんはビビらないでください。逆にカンニングしてんのかとがっかりされるかもしれませんが、あくまで我々は不動産の価格に関する専門家ですからね。

 

月例経済報告

昨日、月例経済報告が更新されました。

https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2020/0326getsurei/main.pdf

 

のっけから衝撃です。

景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、
足下で大幅に下押しされており、厳しい状況にある。

先行きについては、感染症の影響による厳しい状況が続くと見込まれる。また、感染症が内外経済をさらに下振れさせるリスクに十分注意する必要がある。

金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。

うーむ、これは景気のピークアウトが現実的ですね。

「先行きについては、感染症の影響による厳しい状況が続くと見込まれる。」

ですからね。詳細はリンク先を確認してほしいのですが、

 

景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、足下で大幅に下押しされており、厳しい状況にある。
先行きについては、感染症の影響による厳しい状況が続くと見込まれる。また、感染症が内外経済をさらに下振れさせるリスクに十分注意する必
要がある。

金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。

 

わかりやすくいうと、今もやばくて、しばらくこのやばい状態が続き、もしかしたらもっと悪くなるかも、ということですね。

これに対する政策態度はブラック企業のようで、

「全力でやります!死んでもやります!24時間やります!できるまで帰りません!」みたいな感じで好感が持てます。

 

今月の月例経済報告は悲しいことばかり書いていますが、まあ暇なときにでもさらっと読み流しておくといいのではないでしょうか。

 

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月例経済報告

おわりに

わたしはNewspicksの有料会員なんですが、本日の記事はなかなかおもしろかったです。鑑定士や鑑定士試験勉強している人でも楽しめる内容だと思いました。

 

【秒速図解】ざっくり流れを掴む「不動産とバブル史」 https://newspicks.com/news/4746610/body/?ref=index

 

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記事の一部

日経新聞も読んで、Newspicksも読んで・・となると月額サブスクリプションにいくらお金払わなきゃいけねーんだよという声が聞こえてきそうですが、お金を払って読む価値があるものにはお金は払うべきです。

え、鑑定評価書は読む価値あるのかって?

読む価値のある、読み応えるある鑑定評価書を書くためには、原価としてこういう媒体から情報をとってくるのも、業務の一部かと思います。

 

ではまた。

 

www.buzzlife1a0312758.com