こんにちは、城山です。
みなさん御無沙汰しております。
今日はなかなかふか~いお話をしますので、久々にみなさんにちょっとだけ価値のある内容になったかなと思います。
- はじめに
- 27歳、公認会計士の方からのご質問
- ①不動産鑑定士事務所への転職ではやはり前職年収の考慮はないのでしょうか
- ②不動産ファンドへの転職する不動産鑑定士はどのような特性があると感じますでしょうか
- おわりに
はじめに
前回のエントリーから約2か月、仕事もプライベートも充実しておりました。
仕事とかが充実しすぎているとなかなかエントリーを書くことまで気持ちが動いていきません。みなさんはお元気でしたか?
昨日は地価公示の発表がありましたね。全国の不動産鑑定士のみなさん、お疲れ様でした。新型コロナウイルスやインバウンド激減の影響で「そりゃーそうよなぁ」という印象しかありませんよね。
日本の経済はインバウンドに頼り切っていましたから。逆に言うと、インバウンドによる観光産業以外はもう伸びしろがあんまりないんじゃないかと思います。
今回は読者から貴重なご質問を頂きましたので、お答えしようと思います。
27歳、公認会計士の方からのご質問
【突然のコメント失礼します。私は27歳・公認会計士・大手監査法人5年目・年収800万・英語は読み書きのみ可能(TOEICは900)程度です。学歴はそこそこです。 質問が2点あります。①不動産鑑定士事務所への転職ではやはり前職年収の考慮はないのでしょうか②不動産ファンドへの転職する不動産鑑定士はどのような特性があると感じますでしょうか ご教示いただければ幸いです。よろしくお願い致します。】
めちゃめちゃ優秀そうな方からご質問を頂きました。
27歳で公認会計士で大手にご勤務。
おそらく丸の内周辺のどこかのパリッとしたオフィスにお勤めなのでしょう。
コロナ前だったら、終夜問わずの残業で疲労困憊しているか、
または丸の内OLにモテまくりで金曜の夜は丸の内で歩いているOLに片っ端から声をかけて、、、みたいな生活だったのではないでしょうか。
27歳で年収800万とかだったらけっこういいですよね。ふつうの27歳より200-300万円くらい高いような印象です。
不動産鑑定士の27歳より500万くらい高いような印象です。笑
英語もTOEIC900程度ということで、今すぐ外銀とか外コンとかに転職できるレベルにはあるのかな。さっさと行っちゃえばいいのに、と思います。
いま外資系に行けば、たぶん1,000万にはいくんじゃないでしょうか。
27歳で1,000万、30歳で1,500万、35歳で2,000万、みたいな感じだと思います。
学歴はそこそことのこと。学歴も大事ではありますが、資格とか特殊経験のいいところって、そういうのを逆転できるところですよね。私の知り合いに中卒の不動産鑑定士がいますが、めちゃくちゃデキるやつで、一流大学卒のやつと同じ給料をもらっていて、たぶん追い抜いちゃうんじゃないかなと思います。
さて、質問ですね。
①不動産鑑定士事務所への転職ではやはり前職年収の考慮はないのでしょうか
私が不動産鑑定士事務所へ転職しようとしたのはもう5,6年ほど前になるので、いまとは事情が異なるかもしれない、という前提で読んでいただきたいのですが、
私の場合は前職年収はいっさい考慮されませんでした。
大手から内定をもらって、そのあと年収を聞いて、
はぁ~~~~?やっす!!!
でした。
「せっかく頑張って合格したのに、なんでいまさら新卒以下(当時の新卒は22万円くらい)の給料で転職しなきゃいけないのか」ということで内定はお断りしました。
いまは違うかもしれませんが、もし変わってないなら、、、
②不動産ファンドへの転職する不動産鑑定士はどのような特性があると感じますでしょうか
以下は、あくまで私の印象ですよ。必ずしも「そうである」というわけではありません。
不動産ファンドにもたまーに鑑定士もいますが、絶対数としては相当少ないと思います。
不動産ファンドへ転職する不動産鑑定士の特性は、、、
鑑定士はあくまで第三者なので、実際に自分で不動産を動かすことはできません。
不動産ファンドはプレーヤーで、鑑定士はプレーヤーから鑑定業務の委託を受けてサービスを提供するにすぎません。
不動産ファンドの人の多くは「外向き志向」だと思います。
問題に対して、どうすればその問題が解決できるのか、ということにフォーカスを置く傾向があると思います。
不動産鑑定士の多くは内向き志向かと思います。
問題に対して内的なアイディアや考え、自分の内なる世界(いかに評価するか)に関心がある傾向があると思います。
たとえばスポーツに例えると、サッカーにしましょうか。
不動産ファンドの人は、相手をどうやって倒すかを考えます。点が入らなきゃ勝てない、だからどうやったら点が入るかを考えます。フリーキックをどこに蹴れば入るのかを考えます。入れば内容は二の次で、まずは結果にフォーカスするんじゃないかな。
鑑定士は、いかに自分をいいコンディションで保つかを考えます。正しいフォームで正しい蹴り方でフリーキックを蹴ることにフォーカスします。それで入らなかったら仕方ない、とまで思ってるんじゃないでしょうか。
試合に勝つということが目標なのは同じはずなのに、アプローチというか、そこへ至るプロセスが異なる印象です。
あとは、私のように不動産鑑定士事務所の給料が安すぎると感じていることですね笑
おわりに
外向き志向と内向き志向、どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、そういう風に考える傾向がある、ってことですね。
たとえば城山なら、
目標:大金を稼ぐこと
方法:鑑定士になる
というように、「いかに自分がいいコンディションを保てるか」というように自分のほうに志向の矢印が向いていました。
しかし、本来の目標を達成(大金かせぐ)するためには、さっさと転職して少しでも給料のいいところでたくさんいろんな経験をすることのはずです。
まあ、そういう自分の思考の傾向に気づき、転職したわけですけどね。
研究者やアーティストに内向き志向の人が多いと思います。鑑定士もある種の研究者ですよね。
みなさんもご自身の思考のクセというか、傾向をなんとなく掴むと、今後のキャリアの方向性とかにもいい判断ができるんじゃないかなと思います。
もちろん、これは対人関係とかにも応用できるんじゃないかなと思います。
私は外向き志向でもあるのですが、どちらかというと内向き志向のほうがちょっと強くて、まぁまぁバランスしているから、いまこうやってファンドで働いているのですけど、なんとなくですが、将来もっと内向き志向が強くなっていくんじゃないかな、と思います。
そしたら、今みたいな外資系ファンドじゃなくて、日系のまったりファンドとかに転職するかもしれません。
今日はこんなところで。