不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

第5回【過剰な二人】読書感想文

amazonの内容紹介には、

『野心のすすめ』の林真理子と、『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『たった一人の熱狂』の見城徹――作家と編集者二人のカリスマによる「生き方の教科書」が完成した。
才能を見い出し、見い出され、また刺激し、磨き上げた編集者と作家の関係が濃密な名言の応酬となって一冊に凝縮された「とてつもない」一冊!

 

とありますが、

 

まじでこの本、とてつもないです。ぶっ刺さります。

作家として頂点を極めた女性と、編集者として今最も影響力を持つ男性、その考え方や人生を読書で体験し、刺激を受けない人などいるのだろうか。

 

過剰な二人 (講談社文庫)

過剰な二人 (講談社文庫)

 

 

 

 ぜひ皆さんも手にとって、このお二人の著書を読んでみてはいかがでしょうか。

以下、私が「刺さりまくった」ところをピックアップしてみました。

 

<第一章 人生を挽回する方法>

人間関係にはちょっとしたコツが有る。他人との距離やタイミングをうまくとることで、防御する。

小田実「なんでもみてやろう」

人並み外れた劣等感こそ、自分をみつめるための原動力になると。

コンプレックスのあるところにこそ、文学的な黄金の鉱脈がある。

自分の人生をより高いステージに引き上げてくれる人物がいる。「このひとは」と思う人物に出会い、信頼できると思ったら、うまく乗せられることが大事ではないか。

断定的にものを言う、言われる方はとにかく気持ちがいい。

中上健次「書かずには生きていけない」

変化や刺激、発見のない人生は、つまらない。

「細かいことにこだわりぬけ」ウェイトレスがコーヒーをおいたときにのぞいたへそを「縦長の」とするか「産毛が生えた」にするかでそのひとと人生は違ってくる。

初対面の相手との待ち合わせ場所には30分前に到着。

スランプの過ごし方で、未来が変わる。スランプはたくさん吸収できる時期。発奮材料。

つらい時期の過ごし方で、その後は全く違ってくる。投げ出せば全て終わり。しかし実力の蓄えられる時期でもある。

「精神的な飢え」「自分の人生を熱狂で埋め尽くしたい」

すべての素晴らしい作品は、たった一人の熱狂から生まれるのだと思う(それを避けようとすることは、所詮、たいした創造ではないのだ。)。」

「汚い言葉は使わない」

「ひとのふんどしで相撲はとらない。」

「社会正義を振りかざさない」

「感情的にならない。」

「自分は何者でもない。フットワークが重要。」

「最後に、ユーモア」

「人間は、負のエネルギーを溜めなければだめだ。それが醸成されて、何かを成し遂げ、人生を豊かにできる。」

「恋愛ほど、負のエネルギーをもたらすものはない。その悔しさをエネルギーに日々を過ごし、仕事をし、人間的な魅力がましていく。」

「恋愛ほど、他者への想像力を育んでくれるものはない。」

「他者への想像力がある人間は、人を惹きつける。それが強い絆となり、互いのエネルギーが相乗効果を起こして、大きな成果が生まれる。」

 

「仕事にとっていちばん大事なものは、他者への想像力だと思う。仕事はどこまでも対人間の世界である。」

 

<第二章 ひとは仕事で成長する>

「仕事をして社会や他人と毎日接することで、人は磨かれ、強くなっていく。」

「仕事を通じて忍耐力や懐の深さも手に入れている。」

「若い頃は、モテたい気持ちが強かったが、年令を重ねると、そうではなくなったという人がいる。そういう人は、仕事に対する意欲も落ちているのではないか。」

「あるときには自信に満ち、またあるときには自信を喪失して落ち込む。自己顕示と自己嫌悪の間を揺れ動くから、風邪と熱が起き、それがその人のエロスとなる。」

デューク・エリントン「スウィングしなけりゃ意味がない。」

「自己顕示しかない人間は、薄っぺらな野心家に過ぎない。」

「仕事も楽しけりゃ人生も楽しい。」

「人生は一度きりしかない、それが不完全燃焼で終えれば、死ぬぎわにとてつもない後悔が湧き起こるに違いない。」

「男に言い寄られる人生は、とても面倒くさい気がする。」

「妄想力をちからに。」

「圧倒的努力は必ず報われると経験で知っている。諦めないで努力を続ければ、想いはいつか通じるのだ。」

「上に立つ人は、可愛いやつが大好き。」

「ビジネスにトラブルはつきもの、それをどうれだけうまく対処できるかで、その人の力量が量られるといっても過言ではない。」

うさぎとトラ

「生きるスタイル」無駄を削ぎ落とす、トラブルに対処する

「見た目が良くなることは、大変な自信を生む。」

女の一生を吸い取って、極上の一枚のペルシャ絨毯が出来上がる。」

「時勢に背を向けて、愛に生きる男がいても一向におかしくないように、義に生きる女がいて悪い理由がない」

「何かに打ち込んできた女性は、内面も磨かれている。」

 

<第三章 最後に勝つための作戦>

人がやりそうにないことをやる。相応の工夫や努力が必要。

一緒にいて面白いかどうか。

人の心をつかむには、努力しかない。それもただの努力ではない、自分を痛めるほどのものでないと、意味はない、この痛みが人の心を動かすのだ。

運命とは、意志のこと。今の自分をしっかり認識すること。

いま何が不満か、何が足りないのか。

少ない給料を楽しみにしていた頃が、むしろ幸せだったのでは?

売れるコンテンツの4つのポイント、ベストセラー黄金の4法則

オリジナリティ、明快、極端、癒着

自分が生きるべき場所への嗅覚が働いた。

黒い血、隠し持つ傷、外からは見えない血や傷、黄金の鉱脈

相手の腹に手を突っ込み、内臓を引きずり出す

熱狂できるものを仕事にしなければだめ

競争相手が少ないところを狙ったほうが良い、どこが空いているか、人がまだ注目していなかったり、忘れたりしている隙があるはず。(エリマネだった。)

悪口を言われないほうが良くない、それはまだほんとうの意味で評価を得ていないから。

極上の喜びは、難しい道の先にしかない。

五木作品を発売から5日以内に読み感想の手紙を出す。「無意識」を探る。

いかに自己中心的な手紙な多いことか。手紙は、相手のことを書くべき。

「もうすぐ必ず意に添う仕事につける、今はその前のちょっと長い休暇なのだ」心の底からそう信じ、不思議なもので、信じていれば、人生はかならずそちらへ向かいます。

「お金は追えば逃げる」といいますが、本当だと思います。

入ってくるものには気をつけて、出ていくものはおおらかに。

結果が出れば、お金はついてくる、なんと言っても自分が好きなことを仕事にするべきだ。

そのためには、内なる声に耳を澄ますべきではないか。

好きなことだからこそ、ハードルをできる限り高くする、それを超えるために圧倒的努力を傾ける。

 

<第四章 「運」をつかむために必要なこと>

 

「有名になりたい」「華やかな世界に入りたい」「みんなからちやほやされたい」

「身の程知らず」は若さの特権、だからこそいろんな夢を持ち、可能性の目が広がっていく。

野心には注意すべき点も、自分を冷静に見つめる能力、野心を使えるように。

「無知ほど強い力はない」

毛沢東、革命の三原則

「無名であること」「貧しいこと」「若いこと」

これに「無知であること」を加え、革命の四原則としたい。

独立するのは、やはり30を過ぎてから。

無知であること、それは業界の常識にとらわれないこと、だからこそ不可能を可能にするのだ。

運命の正体、それは意志です。運は、自分から掴みに行こうとすれば、必ずつかめます。

意志を持ち続け、何度も掴みに行こうとすれば、、いつか手中にできる。

運とは意志、自分でコントロールできる。

ポジティブ思考の友人を何人か持っておくのも良い、私を評価してくれる人。

圧倒的努力をした人しか、運はつかめない。

人間は、本当に怒っていい時がある、それは自分の存在を否定されたときだ。

「かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂

体を張り、命をかける覚悟ができるか。

人生の勝負時は、持てるものをすべて投じて立ち向かわないと。恥や世間体もなげうつ必要があります。

個性は厳しさの中からはみ出そうとして生まれるもの

成功は、人を狂わせる魔力がある。成功は通過点に過ぎない。

仕事は辛くて当然、辛いということは、自分が選んだ道が正しいということだ。

 

 熱い!あつすぎる!!!

 

過剰な二人 (講談社文庫)

過剰な二人 (講談社文庫)