「日本代表の得点力」 「コロンビアの守備力」 を秤にかけて、
冷静にコロンビアのほうが信用できるという判断を下し、
長谷部という守備的な選手を投入。
そのまま試合に終わらせて 決勝トーナメント進出を決めた西野監督、
すごいと思います。
ハリル解任で相当バッシング浴びることがわかっていながら就任し、
ポーランド戦、この大一番で6枚変えを実行し、
そして残り15分でフェアプレーポイントとかいうギリギリのリードに賭けて逃げ切りに入る、
西野監督の強心臓、これは評価すべきポイントではないしょうか。
「あんな試合しといて、なにが侍ジャパンだよ」と怒っている人もいましたが、
批判覚悟で決勝進出にこだわった西野監督、そこまでこだわるあたり、逆に猛烈な侍魂を感じます。
西野監督の、1点差負けでの時間稼ぎは、試合の面白さは減りましたが、
「手持資金をプラスに保った」という意味では評価できるでしょう。
ただし、先発選手が6人も入れ替わったのは「でたらめなシグナルで悪いエントリ」をしたことは、確かにネガティブかもしれません。
戦略として、決勝トーナメントに進むために勝負に徹したという見方をすれば、
結果的に正しい戦略だったと言えますので、あの采配を肯定する意見があるのも当然です。
というわけで、twitterでは、日本が取るべき戦略はどちらだったかモデルを立てて計算してみたという人がいて、
驚いたことに、残り10分までは攻めた方が良く、それ以降は時間稼ぎした方が良いという結果になったそうです。
「残り10分あたりから時間稼ぎに徹した日本は間違ってなかった!日本のバックには優秀な参謀がついているに違いない!」
という結論です笑
長谷部キャプテンは、
「最後は見てる方にはつまらないサッカーをしてしまいましたが、これが勝負の世界です。」 ということで、
本当に戦ってきた人にしか言えない言葉ですね。
きっと一番辛かったのは攻めたいのに攻められない、ブーイングの中でサッカーする選手でしょう。
戦力も兵站も欠いた中、うまく立ち回って勝ちを拾ったのに、
大衆の一部がべき論と好き嫌いで怒ってる様子、戦時中となんら変わりません。
なんだかんだでみんな、「最後まで一生懸命!」「努力・根性!」みたいな体育会系ノリで試合しないと怒りますよね。笑
現地はこの状況にブーイングの嵐でしたが、
日本のサポーターは「そういう判断なら祈る!」という感じで、
遊びにきたロシア人たちが「つまんないから攻めろよ!」ってブーイングしてるだけのような気もしましたね。
ただ、「プロスポーツ」という娯楽として見たら0点に近い。だからあの戦略を否定する気持ちもよくわかります。
むかし、
松田直樹という、骨太なサッカー選手がいました。
過度に守りに入った相手チームに激怒してピッチ上でボールに座り、相手選手を手招きしながら罵った上、試合後に「あいつらはプロじゃない。必死に戦ってくれているサポーターの気持ちが分からないのか」と泣いたそうです。
全然フェアプレーじゃない試合してるのに、フェアプレーポイントで決勝進出とは。。
松田がこの試合を見てたら、どんなツイートしてただろう。
「歴史的敗北!フェアプレーを大事にしての日本から駆けつけたファンすら大ブーイングという状況に流されず,まるで試合前のアップの如き緩やかなパス回し!!感動した!!!これぞ日本らしい自分たちのサッカー!!!KAMIKAZE!!!」
とかでしょうか。
名を捨てて実を取る姿勢は大いに賛成ですが、
セネガルの敗退が決まっていない状況で、攻めないというのは、
他力本願、リスクを犯さない、自信のなさ、全てが、今の日本を象徴してるようにも思えます。
ポーランド戦の終盤のパス回しでこれだけ燃えているんだから、松井秀喜が甲子園で5打席連続敬遠された時にツイッターがあったら、ベッキー騒動以上の焼け野原になっていたでしょうね。
新しい技術やサービスの中で実体験して特に凄いと感じるのは、
・Uber/Didi
・ドローン
などですが、全部日本では禁止/規制されています。
それで「日本にはなぜイノベーションが起こらないのか?」ってギャグですよね笑。
オープンイノベーションとか笑わせるなって感じです。
次はイングランドかベルギーとのガチンコの試合が見られるわけです。
楽しみがひとつできたじゃん、良かった良かった。
日本代表が現実的に定めて
いた目標、決勝トーナメント進出じゃないかと思うのですが、
そうならば目標達成だね。素晴らしい。
もうこれでいいじゃん。
【PV】2018ロシアW杯 日本代表ハイライト【ONE OK ROCK - We Are】2018 Russia World Cup Japan International

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