こんにちは、城山です。
ご無沙汰しております。
最近は、記事を書こうと思う気持ちの余裕さえ失ってしまう毎日でした。余裕って大事ですね。毎日必死で生きていると、生活していると、余剰は産めません。例えばこうやって記事を書いたり、読書をしたりすることができません。余暇の時間はひたすら休息です。
それって生産性が高いと言えるのでしょうか。
と、ちょっと愚痴ったところで本題です。
今日も不動産鑑定士らしくないエントリーです。
はじめに
今日はこんな記事を読みました。めちゃくちゃ言いたいことがあります。
・東京の家賃は高すぎるのか、
・若者の賃金は安すぎるのか、
そんなことを考えながら読んでみてください。
記事を読むのが面倒な人は、動画をどうぞ
わずか3畳の極狭物件の紹介 無駄のない生活、若者に人気なのだが・・・
東京で“狭小スペース”利用が増加 「箱型オフィス」「3畳ワンルーム」も
ターミナル駅まですぐ出られる駅の近くに、狭いけど相場よりより安い家賃で住むことができる極狭物件が流行っている、というお話ですね。
こういう会社が経営しているようです。
QUQURI | 東京でアパート経営するならスピリタス(SPILYTUS) https://spilytus.co.jp/ququri/
経済ジャーナリストの意見w
経済ジャーナリストの荻原博子さんは「テーマはコンパクト・気軽・手軽」として、「いまはパソコンとスマホだけで、ほとんど生活ができてしまう。物が少なくなったので、狭い所でもOKという人もいる。とりあえず仕事ができればいいというなら、余分なものはそれほどいらない。コンパクトにすることで、自分のお金と時間が増えるという発想」
らしいです。
たしかに、パソコンとスマホがあれば生活はできてしまいます。
ロフトがあるらしいので、そこで寝ればいいし、駅前にはだいたいファストフードがあるので食べるにも困らない。同じくユニクロとかのファストファッションブランドはどこにでもあるので困らない。衣食住には困らないですよね。
で、最初に言いましたけど、「余裕って大事ですね。毎日必死で生きていると、生活していると、余剰は産めません。例えばこうやって記事を書いたり、読書をしたりすることができません。余暇の時間はひたすら急速です。それって生産性が高いと言えるのでしょうか。」
っつー話ですね。
いやなんともうまいやり方だな、と。
3畳程度の物件で約6~7万円取るわけですよね。しかも動画を見ると施工の質はそこまでたかいとは思えません。
狭い土地を買って狭い部屋を作って・・・戦後か?
手を伸ばせば何にでも届くって、両津勘吉の部屋か?
みんな将来とか生活にめちゃくちゃ不安だから家賃をなるべく低くしてるんじゃないでしょうか。働き方改革の名のもとに残業禁止で毎月の賃金が少なすぎたり、そういう理由で若い人たちがそういう選択肢しかない状態を逆手に取ってこういうビジネスモデルが流行りだして、うまいというかセコいというか、複雑な気持ちですよね。
ミニマリスト?
ミニマリストが増えているとか多いとか、聞いたことがあるように感じます。
城山が社会人になってから約10年以上立ちますが、社会人になりたてのころから若い人の属性ってあんまり変わってないように思います。
ただし環境がちょっと悪化しているような?気がします。
つまり、
車は買わない、ブランド物とか興味ない、スキースノボに行かない 、海外に行かない、CD・雑誌を買わない、タバコを吸わない、家でストロングゼロ、彼氏彼女を作らない 、結婚しない、その他いろいろなものに興味がない感じですね。
日経の記事で、
彼らの姿は持ち物を極力減らす流行の生き方「ミニマリスト」に通じる。自身もミニマリストで生活の様子を書籍などで発信する佐々木典士さんは流行の背景に経済の先行きの不透明さを挙げる。「物をたくさん抱える生活は身動きが取りづらくリスクが高いと考える若者が増えた」という。
とありました。
確かに、城山も通勤中は極力手ぶらです。
車も乗らないし、家も賃貸です。
でも海外旅行には行くし酒は飲みに行くし美味しいものがあれば食べに行くし彼女はいっぱいいたし、それでいて身動き取りづらかったかといえばそうでもなかったです。
みなさんはどうでしょうか。
住むところについて(流行る理由とは)
城山のブログで住むところについては何度か書いたことがあります。
話をまとめると、「カネがないけど遠くに住むのは嫌だから、駅チカのボロ物件を借りて住んでた。近所には女のあえぎ声がだだ漏れだった。」というお話です。
みんなこの極狭物件をバカにしますけどね、ちょっと気持ちがわかるんですよ。誰だってみんな都心に住みたいし、でもお金がない。そこで登場したこの極狭物件、ある意味イノベーションじゃないかって思うんですね。
誰だって男ならカッコつけて女を呼べるような広くてきれいな家に住みたいです。それは太鼓から人間のDNAに埋め込まれたサインです。
いい家に住める男=金を稼ぐ能力が高い=いい遺伝子を持ってる=抱かれたい
原始時代なら、
いい竪穴式住居に住んでいる=食料を集める能力が高い=いい遺伝子を持ってる=抱かれたい
ですよね。わかりますよね。
それが、あのジャーナリストの意見も半分正解で、
「いまはパソコンとスマホだけで、ほとんど生活ができてしまう。」
エロ動画を見て性欲解消し放題なんですから、女を呼ぶ必要もなく、狭い部屋で一人でしていればいいんですから。
東京都心の「極狭(ごくせま)アパート」が若者に人気な理由は、なんのことはありません。この部屋が流行るのは、単にカネがないからか、カネはないけどスマホで性欲解消できるからだと思うのですが、どうでしょうか。
おわりに
こういうビジネスモデルってイノベーションかなとも思いますが、なんだか国の発展や経済の拡大につながるというよりも、後ろ向きな、いわゆる外部不経済につながるような気がしませんか?
「外部不経済」とは、マイナスの外部性、すなわち、取引当事者以外に費用が及ぶ場合を言う(逆は外部経済)。 典型例としては公害があげられる。 外部不経済がある場合、当事者が生産決定に考慮するのは、自己に帰属する分の費用だけなので、市場に任せると社会的に最適な生産量より過剰に供給がなされてしまう。
おそらく確実に規制の対象となるでしょうね。
部屋小さくすればするほど賃料単価はあがり、投資の効率は上がるから、常に東京の住戸にはその面積を縮小させようという圧力が掛かっています。その果てしない欲望から賃借人のみなさんの健康で文化的な最低限度の生活を守るための規制には一定の合理性があり、これを不動産業界自ら潜脱するのは如何。
— 全宅ツイのグル (@emoyino) 2020年2月2日
カネがないから固定費削減のため家賃はできれば安いところに住むんだけど、その前に真っ先にカットする固定費は新聞購読料だったりするんだけど、その当事者たる新聞がこういう記事を堂々と掲載するのはなんという皮肉でしょうか。
では今日はこんなところで。