不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第357回】香港は1番目、東京は3番目に物価が高い都市?

こんにちは、城山です。今日は6月23日、慰霊の日です。
沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦などの犠牲者を追悼する「慰霊の日」を迎えた。 https://mainichi.jp/articles/20200623/k00/00m/040/004000c
 

  

はじめに 

この慰霊の日は、1945年のこの日、第二次大戦の沖縄における組織的戦闘が終結した日だそうです。80日にもおよぶ地上戦で、住民を中心におよそ20万人もの犠牲者を出したとのこと。めちゃくちゃ死んでますね。一度「ひめゆりの塔」に行ったことがありますが、とても厳かな感じの場所で、デートには向きません。いままで付き合ってきた女性は、原爆ドームとかひめゆりの塔とか、そういう場所に行くのは嫌がる人が多かったですが、悲しくなるからですかね、女性一般に共通するものなのでしょうか。

 
さて戦後復興を遂げいまや世界有数の都市となった東京ですが、物価が高いことも有名です。今日はそんな話題です。
 

Tokyo is 3rd Most Expensive City for Expats

東京、国外居住者にとって3番目に物価が高い都市 

 

Tokyo is the third most expensive city for expatriates, or "expats", according to Mercer's 2020 Cost of Living Survey. That's one spot lower than in 2019, when Tokyo was in second place. Hong Kong is the most expensive city for expats, while Ashgabat in Turkmenistan is now the second most expensive. Six of the top 10 cities this year are in Asia.

 

マーサーの2020年世界生計費調査によると、東京は国外居住者、つまり「expats(expatriatesの略)」にとって3番目に物価が高い都市だ。 それは、東京が2位だった2019年よりも順位が1つ低い。 香港は国外居住者にとって最も物価が高い都市で、トルクメニスタンのアシガバートは現在2番目に物価が高い。 トップ10の都市のうち6都市はアジアにある。

 

Mercer figures out the cost of living for expats to help employers know what they should pay staff who are working in other countries.

 

他国で働いている社員に支払うべきものを雇用主が知るのに役立つよう、マーサーは国外居住者の生活費を算定する。

 

To find the cost of living, Mercer looks at the price of more than 200 goods and services in over 200 cities. Mercer includes things like housing, food, utilities, transportation, entertainment, and clothing. Each city is then compared with New York City to find its rank.

 

生活費を知るために、マーサーは200を超える都市で200以上の商品とサービスを調べる。 マーサーは住居、食料、公共料金、交通機関、娯楽、衣類などを含める。 それから各都市はニューヨークと比較して、順位が付けられる。

 
The city of Tunis, Tunisia, is the least expensive city for expats in 2020. The second least expensive is Windhoek, Namibia, and third least expensive is Tashkent, Uzbekistan.

 

チュニジアチュニスという都市は、2020年に国外居住者にとって最も物価が安い都市だ。 2番目に物価が安いのはナミビアのウィントフークで、3番目に物価が安いのはウズベキスタンタシケントだ。

 

Because the survey was done during the coronavirus pandemic, Mercer also found that people were buying some products more than usual, like cleaning products, entertainment products, and "comfort food" — food that's eaten because it tastes good and makes people feel better.

 

調査はコロナウイルスパンデミック期間中に行われたため、マーサーは人々が洗浄製品、娯楽製品、「コンフォートフード」つまりおいしくて、人々の気分が良くなる食べ物といった、一部の商品を普段よりも多く購入していることに気づいた。

 

Cleaning products, such as soap and disinfectant, were most expensive in New York City. Mexico City had the most expensive entertainment products, like TVs and board games. And Hong Kong had the most expensive comfort food, like chocolate and frozen pizzas.

  

 

せっけんや殺菌剤などの洗浄製品が最も高かったのはニューヨーク市だった。 テレビやボードゲームなどの娯楽製品が最も高かったのはメキシコシティだった。 そして、チョコレートや冷凍ピザなどのコンフォートフードが最も高かったのは香港だった。 
 

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東京

 

マーサー 『2020年世界生計費調査‐都市ランキング』

アシガバートやタシケントとかチュニスとか・・・恥ずかしいですがどこにあるのか正確な場所すらわかりません。
こんな情報らしいです。
マーサー 『2020年世界生計費調査‐都市ランキング』を発表 - プレスルーム | マーサージャパン https://www.mercer.co.jp/newsroom/2020-cost-of-living.html
 

香港が駐在員にとって最も物価の高い都市のトップとなり、2位はトルクメニスタンのアシガバートとなった。東京は3位で昨年から1つ順位が下がりチューリッヒは1つ順位が上がった。シンガポールは5位となり、昨年から2つ順位が下がった。ニューヨーク市は6位で昨年の9位から順位が上がった。マーサーのデータは3月に収集されているが、多数の赴任地においてパンデミック の影響*による物価の著しい変化は見られなかった。

駐在員にとって最も物価の高い都市のトップ10に入ったその他の都市は上海 (7位)、ベルン (8位)、ジュネーブ (9位)、北京 (10位)となった。最も物価の低い都市は、チュニス (209位)、ウィントフック (208位)、タシケントビシュケク (ともに206位)となった。

マーサーの『世界生計費調査』は世界で最も包括的な生計費調査の一つであり、多国籍企業や政府機関が海外赴任者の報酬・手当を設定する際に利用されている。今回発表のランキングはニューヨークをベースとし、ニューヨークを100とした場合の各都市の指数を比較している。基軸通貨は米ドルとしている。
 
国際競争力はどんなもんか、鑑定理論では一般的要因の経済的要因ですかね。
1.貯蓄、消費、投資及び国際収支の状態 
2.財政及び金融の状態 
3.物価、賃金、雇用及び企業活動の状態 
4.税負担の状態 
5.企業会計制度の状態 
6.技術革新及び産業構造の状態 
7.交通体系の状態 
8.国際化の状態 
 

香港について

いままで城山は何度か香港に行ったことがあります。香港は好きな街です。

www.buzzlife1a0312758.com

 一度ブログでも書いたことがありますが、最近動乱の香港です。

今回はそれを解説しましょう。
 
香港はもともと清という国の一部でした。清とは「昔の中国」ですね。
清→中華民国→いまの中国(中華人民共和国)となりますね。
 
19世紀に世界の大国は帝国主義(植民地をバンバン増やすぜ主義)を採用し、イギリスは清と貿易をはじめます。貿易中、清はイギリスにお茶とか陶磁器を輸出していましたが、貿易不均衡で摩擦が起き、イギリスは当時の清に対しアヘンという麻薬を輸出しました。さらにどんどんアヘンをバラマキまして、清国民をヤク漬けにしてしまいます。
 
ここで清はふざけんじゃねー!ってことでぶちギレ、アヘンを燃やしたところイギリスがそっちこそアヘン燃やしてんじゃねー!と激怒しアヘン戦争が起きて、清は香港島をイギリスにぶんどられてしまいます。
清を植民地化するためにヤク漬けにして逆ギレを待ってたんじゃないでしょうか。
 
なんか893みたいですよね。女性をヤク漬けにして思考停止させて借金漬けにしてソープに売り飛ばすようなストーリーは一度は聞いたことがあるはずです。
 
香港は結果的にイギリスに統治されたことで経済的にめちゃくちゃ栄えます。 
20世紀も最終期、いつまでも植民地化してちゃいけないでしょーってことで、1990年代後半、香港はイギリスから中国に返還されますが、香港としてはいままでイギリス統治下でここまで栄えてきたのにいきなり
「これから香港は中国政府に従ってもらいます。共産党です。」
って言われても困るわけですよ。監視社会ですしね。
 
だから香港のお金持ちたちは国外脱出を検討しますが、中国としてはせっかくお金持ちの香港が返還されるのにもぬけの殻ではどうしようもありません。
 
だから、ここに一国二制度が誕生したんですね。
香港は中国のものだけど、香港は香港の自治を認める、というやつですね。だからこれからも経済的反映を続けてくれー!ってことですね。
とりあえず50年間は言論の自由は認める!でも選挙だけは制限させてくれ、という内容です。 
それが2000年代に入って、香港の自由が次第に侵食され始めます。
例えば選挙。選挙権はみんなに与えますが、立候補者は指名委員会が決めます、という内容です。指名委員会は中国共産党の息がかかっています。
 
いや、一緒やん笑
選挙権あっても選択肢が中国共産党の人しか候補者がいないんならどうしようもないやん笑
ふざけるなー!香港の自由を守れー!ってことで、ここで雨傘運動が始まります。当時城山は香港へ出張しており、本当に傘というかテントがたくさんありました。 

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雨笠運動

おわりに

Living in a foreign country is one of those things that everyone should try at least once. — David Sedaris. Do you agree?
海外生活は誰もが一度はやってみるべきことの1つだ。(デイビット・セダリス)
 
一度はアメリカとか住んでみたいですよね。いま差別問題とかパンデミックもすごいですが。自由の国アメリカの空気を吸って生活してみたいものです。
 
では今日はこんなところで。