不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第363回】ソ連、ロシア、ビートルズ

こんにちは、城山です。
 
 

はじめに

今日は、ビートルズ記念日だそうです。1966年のこの日、人気絶頂のイギリスのロックグループ・ビートルズが初来日し、翌日から東京・日本武道館で3日間5回の公演を行いました。学校をさぼってかけつけた高校生ら6520人が警察に補導されらしいです笑
 

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ビートルズ来日
音楽だけでなくあらゆることに衝撃を与え続けてきたビートルズですが、今日も衝撃的な情報です。
 

Temperature Reaches New Heights in Arctic Russian Town

ロシア、北極圏の町で過去最高気温を記録
 

A Siberian town with the world's largest temperature range has recorded a new high. On June 20, Verkhoyansk reached 38 degrees Celsius, according to weather website Pogoda i Klimat.

気温差が世界で最も激しいシベリアの町が、最高気温を記録した。 気象情報サイトPogoda i Klimatによると、ベルホヤンスクで6月20日、気温が摂氏38度に達した。

 

Verkhoyansk is located around 10 kilometers north of the Arctic Circle in the Sakha Republic, 4,660 kilometers northeast of Moscow.

ベルホヤンスクサハ共和国内の、北極圏から北約10キロ、モスクワの北東4,660キロに位置している。

 
Much of Siberia has had unusually high temperatures this year, leading to wildfires. In the Sakha Republic, more than 2750 square kilometers are burning, according to Russian officials.

 

今年はシベリアの多くの場所で気温が異常に高く、山火事を引き起こしている。 ロシア当局によると、サハ共和国では2,750平方キロメートル以上が燃えている。

 
Verkhoyansk, home to around 1,300 people, is recognized by the Guinness World Records for its temperature range, with a low of minus 68 C and a previous high of 37.2 C. However, the average high in mid-June is only about 20 C.

 

人口1,300人のベルホヤンスクは、ギネス世界記録に認定されているその気温差で知られており、最低は氷点下68度、これまでの最高は37.2度であった。 だが、6月中旬の平均最高気温は約20度だ。

 
Scientists say the Arctic is warming twice as fast as the rest of the world, further increasing the effects of climate change. Record-breaking temperatures have also led to what the World Wildlife Fund calls the second largest fuel spill in Russian history.

 

科学者たちは、北極圏が世界の他の場所の2倍の速さで温暖化しており、気候変動の影響をさらに高めていると述べている。 記録を塗り替えるこの高温はさらに、世界野生生物基金がロシア史上2番目に大きい燃料流出と呼ぶものを引き起こした。

 
A tank at a power plant in Northern Russia started spilling diesel fuel when the permafrost it was built on started to melt. More than 20,000 metrics tons of diesel have leaked into nearby lakes and rivers, and could make it to the Arctic Ocean.

 

 ロシア北部の発電所のタンクは、それが建てられた永久凍土が溶け始めたため、ディーゼル燃料の流出を起こした。 2万メトリックトンを超えるディーゼルが近くの湖や川に流出し、北極海に到達する恐れがある。

 

ビートルズソ連

といえば、やはりこの曲「Back In The U.S.S.R」ですよね。


The Beatles - Back In The U.S.S.R. (2018 Mix / Lyric Video)

 

一説によると、「ビートルズソ連を崩壊させた」といっても過言ではありません。

以下はソ連ビートルズファンのコメントです。

 

ビートルズは数千万人という、ソ連の若者の意識を変えた。「自分たちは、とんでもない国に住んでいる。今とは違う生き方を見付けなくてはいけない」と、気づかせたのだ。 

ビートルズによって全てが変わりました。暗い部屋の重い扉が開いたのです。悪の帝国を崩壊させることが出来たのは、全てビートルズのお陰です。共産主義を滅ぼし、ソ連を変えたのはゴルバチョフではありません、ビートルズですよ。彼らがきっかけとなって西側の文化が流入し、文化の革命が起こったことでソ連が崩壊したのです。鉄のカーテンに最初の風穴を開けたのはビートルズの歌です。

ビートルズは、大衆そのものを脅かす危険なブルジョアと見なされていました。ビートルズの自由な精神はソ連の国内に新しい風を吹き込みました。とてつもない影響力を持っていたのです。私はビートルズの音楽を聴き、心が救われました。国家に縛られずに済んだのです。

 冷戦時代、ビートルズの演奏は、許されませんでした。当局がビートルズの影響を恐れて、抑圧したのです。西側の核ミサイルの驚異や、反共プロパガンダより、遙かに大きな影響をクレムリンに与えました。ビートルズというウィルスに感染した人々が、ビートルズをまねたコピーバンドを次々に作り出しました。

ソ連が崩壊する前は、常に恐怖を抱えて生きていました。体制の締め付けは本当に凄まじいものでした。当局の徹底的な弾圧で、私達は好きな音楽を聴くことも出来ませんでした。人前で少しでもビートルズの事を、褒めたりしたら逮捕されていたでしょう。

当局は、西側文化の汚染源としてビートルズのレコードの国内持込を禁止しました。自警団が通りをパトロールして、ロックンローラーを摘発します。髪の毛を長く伸ばしている若者は、短く剃り落とされました。空港ではレコードが違法に持ち込まれないよう警察が目を光らせていました。手荷物からビートルズのレコードを見付けると、傷を付けてダメにしました。

そこでビートルズファンは、外国放送に周波数を合わせてビートルズの演奏を録音し、それを使用済みエックス線写真の、ペラペラのフィルムを使って海賊版コピーを作成しました。胸部の肋骨が写っているフィルムだったので、肋骨レコードと言っていました。当然売買は禁止されていましたが、ブラックマーケットが急成長して、そこの闇値では、1枚3ルーブル(約10円)でした。当局は、常に密告者を組織してレコードを売買した者を捕まえようとしており、見つかったら大学を退学させられました。

1961~1962年に掛けては、明るいニュースがありました。人類初の宇宙飛行士、ユーリ・ガガーリンの誕生。ロマンに満ちたフィデル・カストロによる、キューバ共産主義革命が成功。カリスマ性のある指導者、ニキタ・フルシチョフが「20年以内に、アメリカを葬り去り、理想的な共産主義社会を確立する」と約束。我々ソ連の国民は、共産主義国家に誇りを持ち、気分を良くしていました。

しかし、1964年にフルシチョフが失脚してからは様相が一変しました。ブレジネフ等による集団指導体制で、長い停滞の時代が始まったのです。ビートルズの音楽がソ連に入ってきたのは、その頃でした。ビートルズが、ソ連であれほどの現象を巻き起こしたのには、理由がありました。時代にうまく合った音楽が、完璧なタイミングで入ってきたからです。

政府は国民が自由を手に入れることを恐れていました。私達はビートルズ鉄のカーテンに作った、秘密の風穴から息を吸っていました。ビートルズは、まるで宗教のようでした。暗くて退屈な生活に差し込んだ一筋の明かりでした。心の中で静かに起こった神聖な革命だったのです。

1980年代に入ると、停滞した政治は、都会に住み、将来を約束された高学歴の若者達さえも、一世代丸ごと共産主義の母国から引き離しました。彼らは共産主義者のふりをしながら別の人間になり、別のライフスタイルを求めていたのです。

1985年に大統領に就任した、ゴルバチョフは次のように言いました。「ビートルズは、ソ連の若い世代に祖国とは違う世界が有り、自由があることを教えた。その思いがペレストロイカ、そして外の世界との対話へと向かわせたのだ」と。

2003年5月24日、ポール・マッカートニー赤の広場に来てライブ演奏を行いました。それはまるで大規模な宗教の式典のようでした。ビートルズが大国に革命をもたらしたのです。

 すげー話ですね。。これが現実です。

 

おわりに

記事の中の「ベルホヤンスク」は、夏は暑く、冬は寒い地域のようです。

今年の日本も本当に暑くなりそうです。さらにマスクもつけてないといけません。今年は辛い夏になりそうですね。