不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

「第九」は超ドSな曲だと思った話

こんにちは、城山です。

 

昨日はブログをお休みし、

第九を聴きに行ってきました。

 

12月16日第九特別演奏会2018 | 日本フィルハーモニー交響楽団 https://www.japanphil.or.jp/concert/23303

 

みなさんご存知、

サントリーホールです。

サントリーホール https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/

 

 

サントリーホール

これはすごかったですね。

 

城山はクラシック音楽の偏差値は

全く高くないですが、

それでも音がよく響くとか、

音がいいのはさすがにわかります。

 

東京ドームのライブの音とか最悪ですよね。笑

 

それくらべれば1億倍くらいいいです。

 

 

■第九とは

第九の構成は4楽章に分かれていて、

全部聞くと、1時間位かかります。

 

嵐のようにドラマティックな第1楽章、

神々の豪快なダンスを思わせる第2楽章、

世界の調和を音楽にしたような第3楽章

第4楽章は新しい社会への期待。

 こんな感じです。

 

■なぜ年末に第九を聞くのか?

戦後、

NHK交響楽団が第九を演奏して絶賛され、

年末に「第九」を演奏する習慣へと受け継がれてるらしいです。

 

戦後の混乱期、

オーケストラにとっては

安心して新年を迎えるため、

チケットの売上が臨時収入に

なったらしいです。

 

さらには「うたごえ運動」

(そんな運動が盛んだったらしい。)

で合唱が盛んになり、

マチュア「第九」を歌い始め、

コンサートには合唱団員の家族や

友人たちが駆けつけ、

そんなこんなで年末の「第九」

完全に定着したらしいです。

 

まあ要は、

年末暇だけどカネがないから

臨時バイトしておくか、

というオーケストラと、

 

「みんなで唄おうよ!」

という城山の苦手なリア充たちの

「うたごえ運動」

のおかげで、

 

こうしてサントリーホール

第九が聞けるわけです。

 

■演奏開始

流石はプロ、

チケット代7500円払う価値があります。

 

しかし、

繰り返しですが、

城山はクラシック音楽偏差値が0です。

 

曲が全くわかりません。

どっからが

「第九」

なのかがわからない。

 

(いや全部第九なんですけどね。)

 

メロディラインがまったくわからない音楽を

10分聞くと、人間はどうなるか。

 

そう、

眠くなるのです。

 

■隣の夫婦

となりにはクラシック音楽偏差値が高そうな

夫婦が座っていました。

きっと、毎年聞きに来ているんでしょう。

 

「今年のフィルは〜」

などとうんちくを垂れていました。

 

双眼鏡みたいなものを使って

ステージ上を詳しく見ています。

 

曲に合わせて、

指揮者のタクトを振るように、

手を動かしたりしていました。

 

そんなクラシック音楽偏差値高めな

夫婦からすると、

明らかに偏差値低そうな城山、

しかも若干酒臭い、

さらには演奏中に居眠りしている、

 

許せない存在ですよね。

 

 

■寝落ち

こちらも申し訳ない、

神聖なサントリーホールに、

神々しい第九の演奏なのに、

そんな場違いな城山が居眠りしてしまって、

 

しまいには頭がカクンカクンとなり、

寝落ち。

 

その夫婦のうち旦那の肩に

頭があたったかもしれない。 

誠に申し訳ない!

 

そこで、目が冴えて、

それからは大丈夫でした。

 

しばらくは大人しく聞いていたのですが、

ふとその夫婦を見たら、

 

ふたりとも寝ているではないか。

 

やっぱりー!

やっぱり眠いんじゃん!笑

 

■おわりに

クラシック音楽偏差値高めな人でも

眠ってしまう第九です。

 

演奏する側は、

1時間位ぶっ通しで演奏しています。

これはすごいことです。

 

そんなにハードな演奏なのに、

こっちは眠ってしまう。

 

それでもなぜ人々は第九に熱狂するのか。

拍手が鳴り止まないのか。

 

それは、

最後の10分間の第四楽章を聞くためでしょう。

 

最後の10分間の「歓喜の歌」は

本当にすごい。

 

感動しました。

合唱団が一斉に、

ざっ!

と立ち上がり、

熱唱します。


「サントリー1万人の第九」世界最大規模の合唱を360度映像で体感! 3分20秒 サントリー

 

これを聞くために、

眠くなるような1〜3楽章を聞いて、

クライマックスを迎えるわけです。

 

恋愛と同じですね。

 

いきなり股を開かれても、

正直楽しくない。

 

風俗にいって、

「はい脱いでー」

と言われても、

身体は興奮しても頭は興奮しませんよね。

 

やはり、

出会って連絡先を交換して、

アポって酒を飲んで、

眠くなるような女のつまらない話を聞いて、

この後どうする?みたいな話をして、

ときには断られて、

ときには上手く行って

最高のセックスをする、

そうすると心も身体も興奮します。

 

試験勉強も一緒ではないでしょうか。

簡単に解ける問題や、

誰でも合格する試験なんて、

つまらない。

 

一次試験と二次試験が会って、

鑑定理論だけじゃなくて、

経済学、民法会計学があって、

合格する頃には、

なぜこれら教養科目を勉強する必要が

あるのかがわかって、

はれて不動産鑑定士となる。

 

第九と恋愛は違う!と言われるかもですが、

第九と試験勉強は違う!と言われなさそう。

 

しょせん、

第九の演奏も恋愛も勉強も、

人間のすることです。

 

お手軽な演奏もお手軽な恋愛もつまらない、

お手軽な資格はいらない、

でしょうかね。

 

 

では。