不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第282回】マトリックスと不動産鑑定士

こんにちは、城山です。

 

今日の東京は本当に暑いですね。。

ある街のスタバに来ておりますが、

朝の9時からほぼ満席です。

 

家にいたらエアコンつけないとやっていけないし、

エアコンつけると電気代がかかるし、

だからといって外をうろつくにも危機的暑さで、

サマソニのようなリア充イベントにも行く勇気ないし・・・

という輩が集まっております。

 

 

はじめに

知的な不動産鑑定士のみなさんなら、

良質な名画やクラシックにさぞ造詣が深いことでしょうが笑、

もちろん城山もいわゆる名作映画?を見るようにしております。

 

例えば、

仁義なき戦いシリーズ

ゴジラシリーズ

ダイ・ハードシリーズ

バットマンシリーズ

ゴッドファーザーシリーズ

ミッション・インポッシブルシリーズ

007シリーズ

バイオハザードシリーズ

バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ

などですね。

 

知的さのかけらも感じさせないラインナップですね笑

 

こう並べてみるとなんか傾向が見えてきそうな気もしますが、

あえてここではそういう分析はしません。

 

そういえばスターウォーズシリーズには

あまり関心が湧きませんでしたね。

インディー・ジョーンズシリーズにもあまり、です。

冒険ものとかには興味がないのかもしれません。

 

マトリックス

みなさんマトリックスシリーズはご存知でしょうか。

最初の第一弾は、1999年の発表です。

f:id:buzzlife1207:20190817102631j:plain

マトリックス

 

マトリックスといえば、

こんな名シーンがありますね。


マトリックス弾除けシーン

 

その後、

2としてリローデッド、

3としてレボリューションと発表されました。

 

マトリックス不動産鑑定士

ある不動産鑑定士に聞きましたが、

「AIが発達すると、不動産鑑定士のしごとがなくなるのではないか」

という質問がめちゃくちゃ多いそうです。

とくにおじさん世代から、です。

AIが自分で学習して鑑定評価書を書いちゃうんじゃないか、と。

 

わかる気もしますね。

AIで代替されるような程度の低い仕事しかしていないなら、

恐ろしくなるのもわかります。

 

世界は機械が休むことなく働き、

驚くべき生産性の高さです。

それにもかかわらず我々の生活は楽になるどころかますますストレスの大きなものになっており、

鑑定士はどんどん食えなくなっています。

 

食えている鑑定士もいるかもしれませんが、

多くの鑑定士がそんなに大金を稼げているわけではないでしょう。

 

一方企業は、

イノベーションによる競争を強いられ、

我々はテクノロジーに縛り付けられ、

テクノロジーに追いつかなければと、

どんどん無理を強いられます。

 

昔より便利になったのに、

昔より今のほうが食べていけるだけの仕事に就けるかどうか心配している。

 

あれ、人間が機械を使っているはずなのに、

機械はどうやら人間のために働いているわけではなさそうに見えてきました。

 

不動産鑑定士はむしろ機械を維持するために必死に鑑定評価書を

書いているように見えてきました。

そんなことはないか笑

 

人間の英知から生まれた機械が人間の仕事を奪う、

牙をむき、人間に悲劇をもたらす、

そんなばかげたことがあるでしょうか。

 

機械が人間の奴隷となるのではなく、

人間が機械の奴隷となる、

人間はそれを恐れているのではないか。

 

マトリックスでは、

テクノロジーが人間を開放するのではなく奴隷にしてしまいます。

 

マトリックスの世界

ターミネーターという映画をご存知でしょうか。

f:id:buzzlife1207:20190817104547j:plain

ターミネーター

シュワちゃんの代表作です。

ターミネーターの世界では、

機械が地球を乗っ取ることを目的に人類滅亡しようとしています。

 

マトリックスターミネーターのその先で、

すでに機械が地球を乗っ取って、人間が生み出す熱エネルギーを得るために人間を生かし続けようとする世界を描いています。

 

(あまりネタバレになりすぎないようにしないといけませんね。)

 

機械が人間を根絶しない理由は、

人間が地球の資源を使い果たし地球が黒い雲に覆われて太陽からのエネルギーが届かなくなったからで笑、

唯一のエネルギー源が人間の代謝によって発するエネルギーであり、

このエネルギーが機械の動力源となっています。

f:id:buzzlife1207:20190817112147j:plain

人間発電

 

でも人間って、社会的な存在じゃないですか。

植物状態で生き続けるのって地獄ですよね。

孤独とかヒマって、大嫌いじゃないですか人間って。

どんだけ毎日うまいもの食ってても、

誰とも会話しない状態で、寝返りも打つことなく一定の姿勢で

60〜70歳まで生き続けるのって無理ですよね。

たぶん気が狂って死んじゃうでしょう。

 

だから機械は「マトリックス」っていう世界を作りました。

マトリックスとは機械が生み出す「仮想現実」で、奴隷になった人間の脳の中にその仮想現実が映し出されて、機械に乗っ取られる前の地球の生活を頭の中で体験できます。

f:id:buzzlife1207:20190817111823j:plain

仮想現実のプログラム

 

要は、人間は機械の奴隷になってエネルギーを搾取されていることに気づかず、

ただ「生きさせられて」います。

 

人間が発明した機械に支配されている。

機械のおかげで便利になったのに、人間の存在が脅かされる、

エクセルが発明されて、複雑な計算が簡単にできるようになったのに、

ワードが発明されて、文章が容易かつ大量に書けるようになったのに、

昔よりも不動産鑑定士の地位は下がり、報酬も下がり、

昔よりもはるかに不安定な状況に置かれています。

 

それが冒頭の

「AIが発達すると、不動産鑑定士のしごとがなくなるのではないか」

という質問の背景につながってくるのではないでしょうか。

 

しらんけど。

 

おわりに

マトリックス (字幕版)

少しでも興味を持たれた方は、

ぜひ見てみてください。

 

せっかくの夏休みです。

マトリックスは現実逃避にはぴったりの映画ですよ。 

作品としても1999年の作品としては思えないくらいの完成度です。

 

あの、いつもこんな硬いこと考えているわけではないですよ笑。

コカンとかは結構硬いこととかありますが。

 

ちなみにマトリックスですが、

当然、人間が奴隷にされて終わるわけではなく、救世主が誕生し、人間が奴隷になることに抵抗し、そこから逃れるストーリーです。

 

鑑定士もきっとなにかの奴隷になるわけではなく、常に世の中のお役に立てる、

活躍できる、

そんな未来があるといいですね。

 

では。