こんにちは、城山です。
前回の続きです。
はじめに
前回のエントリーで、
「易化した資格に価値を感じない」
とか、
「金融機関は時代遅れ」
とかめちゃくちゃ言ってしまいましたが笑、
エントリーをリリースしたあとに、
ふと、考え直したりしました。
合格後の展望
不動産鑑定士試験って、合格してもそこから修習が始まるので、
合格しただけでは使い物になりません。
宅建なら、即、取引士として活躍の場があります。
講習もありますけど、2,3回ですし、
即戦力と言ってもいいでしょう。
弁護士や会計士とかはどうなんでしょうね。
弁護士は司法修習生制度がありますが、
3~4年ですね。
終了後は相当高いお給料が保証されています。
ここが鑑定士との違いでしょうかね。
不動研に運良く入所できても、
おそらく20万円程度ではないでしょうか。
税理士は、何年かかけて、各科目ずつ合格していけばいいらしいですね。
会計士は、よく知りません。
いずれにしろ、
弁護士ほどの報酬ではないかもしれませんが、
税理士や会計士も鑑定士以上の報酬は期待できるのでしょう。
不動産鑑定士試験は難しすぎた?
弁護士試験や会計士試験と比較すると、
そりゃ不動産鑑定士試験は簡単なのかもしれません。
でも、、、
いままでの不動産鑑定士の試験、、、
やっぱり難しすぎたんとちゃいますか?
前回は「簡単な試験に価値はない」とか言っておきながら
アレですが笑
「おまえのことは好きじゃないからつきあえない」
「妹みたいな存在」
とか言っておきながら
「おまえに彼氏ができるとショック」
と言っているようなものでしょうか。
なぜでしょうか。
そりゃ付き合うほどじゃないけどやりたいからですね笑
ちょっと例えが最悪でしたね。
不動産鑑定士試験については、
①試験は結構難しい、
②合格したら最低1年は修習(とお金)が必要、
③登録しても給料はあまり高くない、
つまり①②に対する③の効用が低い、
だから受験生が減っていく、
そういうことではないでしょうか。
もちろん例外もあると思います。
あっさり合格して、高収入を得ている人もいるでしょう。
割合としては少ない印象です。
「なんだか魅力的な仕事のように見えるけど、
試験は難しいわりに、あんまり給料よくないな(夢がないな)…
じゃあ会計士か税理士にしとくか。」
といって他の資格に流れた人もいるでしょう。
「甲子園とか出場したらモテるかもだけど、
練習は厳しい上に、野球部は丸坊主か…
じゃあサッカーかバスケにしとくか。」
といって他の部活に流れた人も大勢いるでしょう。
人間も不動産も、不合理に考えたり不合理に使われたりしますが、
そういうとこだけは合理的に考えがちですよね。
質より量
ここで、普通は③の給料を上げていくといいのですが、
そこはやはり役人です。
①と②を変えました。
①'試験の難易度を下げました。
そして、
②’修習の難易度を上げました。
おそらく、修習を全うすれば誰でも即実務に携わることが
できるように、ということだと思います。
ただし、
今までより簡単な試験をクリアしたということは、
(人間性ではなく資質として)質の悪い合格者もいるわけです。
そんな人達に厳しい修習を課したところで
業界の質が上がるとは思えません。
やはり業界の質が横ばい、または劣化には目をつぶり、
量を重視した、ということではないでしょうか。
おわりに
この程度の議論は国土交通省内でもやり取りされているとは思います。
おそらく、資格や知識や教育の世界に限らず、
どの世界にもいると思います。
「昔は●●だった。」「昔はよかった」「今の若者は●☓」
こういう人。
試験ばっかり難しくって、実務に全然使えない、
これって最&悪ですよね。
昔の試験制度がよかった、とか、
いまの試験は易化して価値がない、とか、
私もそういう懐古主義的な考えに陥るところでした。
城山の意見としては、
やはり今までの不動産鑑定士試験は難しすぎた、
というところになります。
ただし、城山の考えが変節する可能性はあります。
そう、昨日と今日で転向したように。
ではまた。