不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第278回】人は数字を使って嘘を付く

こんにちは、城山です。

 

 

はじめに

最近、わりと大きな仕事をやり遂げまして、

じゃっかん、燃え尽き症候群気味です。

 

年間30億円が今後10年、

定期的に入ってくることになりました。

  

www.buzzlife1a0312758.com

 

このエントリーを書いたのが、2月末なので、

足掛け半年のしごとでした。

 

その間、いろいろな出来事があり、

色んな人と仕事をし、

いろんな経験をさせていただきました。

 

かけがえのない経験です。

 

というわけで、これからはちょこちょこと更新をしていこうと思います。

 

アルキメデスの大戦」

ということで、

息抜きにこの映画を見てきました。

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アルキメデスの大戦

 

映画『アルキメデスの大戦』公式サイト https://archimedes-movie.jp/

 

なかなかいい映画でした。

菅田将暉は、今後いい年のとり方をして、

いい俳優になっていくんだろうな、と思いました。

周りを固める脇役たちも、渋いセレクションでした

 

とくに田中泯の存在感は抜群でしたね。

 

田中泯 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%B3%AF

 

Min Tanaka |Rin Ishihara ★Dance★ Official Web Site★ | オドリは個人に所属できません/私は「名付けようもないダンス」そのものでありたいのです。田中泯 ★ I am just dancer. Dance cannot belong to individual.  I want to be “dance” itself which is non named.  Min Tanaka http://www.min-tanaka.com/wp/

 

劇中で田中泯の役割は、

そこまで考えていたのか・・・

という感じで、

一番深みのある登場人物だったと思います。

 

こういう顔になっていきたいものです。

 

数字は嘘をつかない

映画のワンシーンで

「数字はウソをつかない」

というセリフがありました。

これはこれで正しいです。

 

でもですね、、 

ウソをつく人は、数字を使ってウソをつく

んですよね。

 

わかりますか?

 

政治家やコンサルタントは、

統計学やアンケート結果など、

ありとあらゆる数字を使って顧客を騙します。

 

もちろん良心的な人もいますが、

それはおいといて。

 

数字を使う不動産鑑定士

我々不動産鑑定士は、

数字を使って不動産を評価します。

 

そこには客観的な資料をたくさん集めて、

より客観的・批判的に価格査定をするわけですが、

もし仮に、それを逆手に取って顧客に有利な、

または不利な鑑定評価書を書くことができるとしたら?

 

不動産は、やはりまだまだ情報開示が進んでいないし、

情報の非対称性が他の業界より遅れている、と

言われます。

 

自分でも、難しい業界だなぁと思います。

 

情報開示や情報の非対称性が改善されれば

仕事がなくなるひとがたくさんいるから、

というのもあるでしょう。

 

「数字は嘘をつかない」

これは真理なのですが、それを逆手に取って

「数字を使って嘘を付く」人がいるのも

間違い有りません。

 

元カノの一人が、

統計学が最強の学問である」

どこから聞いてきたかのようなキャッチコピーを

私に言ってきたこともありましたが、

たしかに最強の学問かもしれませんが、

人を騙すために使うとしても、

最強の道具ではないでしょうか。

 

以後、数字を使って自分の主義主張を強調してくる人は、

自分に都合のよい数字だけを取り出して説明してるんじゃないか?

という批判的な視点も必要なんじゃねーかな?

と思います。

 

とくに不動産鑑定士の先生方は数字を使って人に説明するわけですから、

よくよく注意して数字の妥当性を説明し、

批判的な態度で自己を省みる必要があります。

 

しかし、不動産鑑定評価とはよくできた文章ですよね。

覚えるべき価値があると思います。

 

試算価格又は試算賃料の調整に当たっては、対象不動産の価格形成を論理的かつ実証的に説明できるようにすることが重要である。このため、鑑定評価の手順の各段階について、客観的、批判的に再吟味し、その結果を踏まえた各試算価格又は各試算賃料が有する説得力の違いを適切に反映することによりこれを行うものとする。この場合において、特に次の事項に留意すべきである。 

 

おわりに

気づけば論文式試験も終了し、

受験生はひとときの休息を取っていることかと思いきや、

さっそく採用活動も始まっているのですね。

 

情熱を持ち、当研究所のさらなる発展を目指し、 一緒に取り組むことのできる個性豊かな仲間を募集します。 http://www.reinet.or.jp/?page_id=358

 

採用サイト|大和不動産鑑定株式会社 | 大和不動産鑑定株式会社の採用特設サイトはこちらから http://www.recruit.daiwakantei.co.jp/

 

採用募集|会社案内|谷澤総合鑑定所 http://www.tanikan.co.jp/about/recruit.php

 

鑑定事務所に入るつもりがない人は、

大学ですね。

日本不動産鑑定士協会連合会 https://www.fudousan-kanteishi.or.jp/jitumu_j/j_ensyu_nintei/ensyu_ichiran/

 

また募集は始まっていないようですが、なんと日本大学は募集中止していました。

 

不動産鑑定士実務修習 | 明海大学 不動産研究センター https://meikai-re.jp/fkc/jitsumu/

不動産鑑定士実地演習 http://res.arch.cst.nihon-u.ac.jp/jichi/index.html

 

日大の募集中止、、、時代の流れでしょうか。。

ちょっと残念ですね。

これで受け入れ先が大学としては明海大学だけということでしょうか。。

 

一時期、社会人野球が不況のためチームがどんどん減っていきました。

これで多くの野球選手の行き場がなくなり、問題になりました。

 

不動産鑑定士も、高齢化が進む一方、

若い世代の行き場がない・育つ場所が少ない、

となると、

いくら試験を易化して合格者を増やしたとしても

なかなか厳しい時代が来るのかもしれませんね。

 

このような「行き場がない」「高齢化が進む」

とかも、

「数字は嘘をつかない」から真実なのか、

「数字を使って嘘を」ついているのか、

調べてみる価値がありそうですね。

 

ではまた。