不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第262回】不動産鑑定士とはいったいなんなのか。

こんにちは、城山です。

 

はじめに

今日は不動産鑑定士とはいったいどういう人間なのか、

二日酔いの頭でぼんやりと考えてみました。

 

 

私も不動産鑑定士なので、

不動産鑑定士の人と会うと、

「この人はどんな人なんだろう」

「どんな仕事をしているんだろう。」

と会話をします。

 

実務修習生も同じです。

「この人はどんなことを考えているんだろう。」と。

なんで不動産鑑定士になったのか、

とかですね。

 

いままで出会った不動産鑑定士を褒めたりディスっていきたいと思います。

 

20代の男性Aさん

20代で不動産鑑定士になれる人って、

割と少ないですが、

この前話をしたのは、

信託銀行勤務、24歳、男性です。

 

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あくまでイメージです

入行する前から、銀行の研修制度を利用して不動産鑑定士を目指し、

入行1年目で即短答合格、

さらには論文式試験まで合格。

 

信託銀行にはきっと、

この制度が昔からあったんだろうと思います。

信託銀行って鑑定士が多く在籍していますよね。

 

不動産鑑定評価業務 | 三井住友信託銀行株式会社 https://www.smtb.jp/business/estate/evaluation/judgment/

 

銀行の仕事は全くせず、実務修習している、

って言ってました。

 

スペックそのものは優秀です。

TOEICも800点くらい取れるそうです。

 

こんな優秀な子が不動産鑑定士になるなら、

不動産鑑定士もまだまだ捨てたもんじゃない、

と思いつつも、 

そもそも就職先に金融機関を選択している時点で

若干時代遅れ感もありますし、

 

話していて、好きにはなれないタイプだな、

と思いました。

 

あと、モテないだろうな、と思いました笑

 

悪口ばっかり言ってすみませんね。

 

それでも金融機関ですから、

腐っても鯛ですから、

30代になればおそらく年収1000万円を超え、

全国転勤とはいえ社宅が用意され、

役員になれないほとんどの人は50歳で役職定年し

年収は半減。

子会社へ片道切符で送られ

静かに人生を終えます。

 

それはそれでいいのではないでしょうか。

金融機関で働く不動産鑑定士

これがノーリスクミドルリターンですね。

 

30代

受験生も一番のボリュームゾーンですし、

合格者平均が35歳くらいですから、

普通にやればこの年齢でようやく鑑定士登録でしょうか。

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どうでもいいんですが、

376点以上で合格ってことは、

今なら城山でも結構ギリかも…

 

www.buzzlife1a0312758.com

 

試験の難易度

と思ったらなんと、

試験が易化しとるやないかい。

報道発表資料:不動産鑑定士試験実施の改善について - 国土交通省 http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo04_hh_000103.html

 

 現行の不動産鑑定士試験制度は、不動産鑑定士の資質を確保しつつ、多様な人材が不動産の鑑定評価に関する業務の担い手となることを目的として、平成16年に改正された不動産の鑑定評価に関する法律に基づき実施されています。
 
同法の改正後10年余りが経過し、近年における不動産鑑定士試験の実施状況や不動産鑑定士に対する社会的要請の変化などに鑑み、土地鑑定委員会では不動産鑑定士試験の改善に向けた検討を進めており、今般、実施面での改善についての方針を公表することとしました。
 
具体的には、短答式試験及び論文式試験について、学生等の若年層の方や不動産分野での職務経験のない方にも積極的にチャレンジしてもらうため、そうした受験者でも基本的な知識・理論及びその応用能力を十分に身に付けていれば短期合格が可能となるよう、試験問題の見直しを行います。また、試験関連情報の公開について、受験者が必要な情報を容易に入手できるよう、これまで以上に充実を図っていきます。
 
この方針に基づき、試験関連情報の公開については、平成27年度から速やかに実施し、試験問題の見直しについても、平成28年度(平成28年試験)より順次実施していく予定です。
 
なお、試験問題の見直しと並行して、国土交通省及び関係機関においても、試験合格後の実務修習や資格取得後の研修について充実を図り、不動産鑑定士の資質の維持・向上に努めていく予定です。

 

一旦不動産鑑定士になったら、

問題が易化しようがどうなろうが関係ないので、

こんな情報も知りませんでした。

 

今じゃ割と簡単に合格できるんですね。

 

私が言うのもアレですが、

割と簡単に合格できる試験なら、

資格そのものにはあまり価値を感じないです。

 

割と簡単に股を開く女性にあまり価値を感じないのと同じです。

違うか。笑

 

もちろん、不動産鑑定士のしごとが尊いのは

理解していますよ。

 

おわりに

易化するのはまあやむを得ませんね。

受験する人がそもそもいないのですから。

これは短答式試験のデータですが。

 

(年次)(受験者数)(合格者数)(合格率)(平均年齢)


・H18  4,605名  1,160名   (25.1%)       (—–歳)


・H19  3,519名      846名   (24.0%)      ( —-歳)


・H20  3,002名    678名   (22.6%)      (34.7歳)


・H21  2,835名     752名   (26.5%)       (35.0歳)


・H22  2,600名    705名   (27.1%)       (35.8歳)


・H23  2,171名      601名   (27.7%)       (36.5歳)


・H24  2,003名    616名   (30.8%)       (36.7歳)


・H25  1,827名     532名   (29.1%)       (38.2歳)


・H26  1,527名     461名   (30.2%)       (39.3歳)


・H27  1,473名     451名   (30.6%)       (39.0歳)

 

平成27年の受験者は、平成18年の半分以下ですよ。

 

昔はモテまくったけど、

30歳になるにつれて用紙が衰えモテなくなってきたから、

理想を下げた、

みたいなパターンと同じですかね。

違うか笑

 

今日はここまで。

 

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