不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

故・佐々淳行さんの危機管理能力と「後藤田五訓」は知っておいて損はない。

こんにちは、城山です。

 

 

はじめに 

みなさんは、佐々淳行という人をご存知ですか?

昨日逝去されたと報道された人です。

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佐々淳行氏死去 初代内閣安全保障室https://www.sankei.com/life/news/181010/lif1810100019-n1.html

 

佐々淳行さんとは

数多くの修羅場をくぐり抜けてきた佐々サンですが、

佐々さんの成し遂げた大仕事と言えば、

次の3つではないでしょうか。

 

昭和44年 東大安田講堂事件

昭和47年 あさま山荘事件

平成元年 昭和天皇崩御大喪の礼の警備

 

あさま山荘事件は映画化されたので、

ご存知のかたも多いかもしれませんね。

 突入せよ!「あさま山荘」事件

 

役所広司扮する映画の主人公が、佐々さんでした。

 

佐々淳行を知ったきっかけ

大学時代の先輩が佐々サンのことが大好きで、

オマエも読め、といって、この本を渡されました。

何回読んだでしょうか。

 

わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト

 

結局、この本がきっかけで、

私の大学卒業時の卒論は、

「国家のリスクや危機管理とは、どうあるべきか。」

的な、壮大なテーマとなったのでした。

 

当時は阪神大震災の記憶が風化しつつあり、

東日本大震災はまだまだ先の話で、

 

国中から「危機管理意識」などは希薄な時期でしたので、

卒論もまぁそんなに対して注目されることもありませんでした。

 

道州制にすべき、

なーんて言ってたのは、

おそらく東京探しても私だけ、

といっても過言ではないくらい、

そんな時期です。

 

道州制とは何か】 https://koumu.in/articles/863

 

素晴らしい上司と部下の関係

後藤田正晴さんと、佐々サンは、良き師弟関係

という感じです。

 

後藤田正晴さんとは、

戦後の大政治家です。

 

あの田中角栄が惚れ込んだ 最強の官房長官カミソリ後藤田」の素顔 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48711

 

組織で働く者にとって、

後藤田正晴さんと佐々淳行さんの関係は、

憧れというか、理想の関係です。

 

切れ者の上司と、

優秀かつ行動力がある部下、

理想の組織ですね

 

 

後藤田五訓

やはり印象的なのは、「後藤田五訓」です。

ご紹介しましょう。

 


[後藤田五訓]


(1)出身省庁の省益を図るな、国益を考えろ

(→利害関係を超えて全体感で考える大切さ)


(2)悪いことこそ報告せよ

(→悪いことに迅速に対応する大切さ)


(3)勇気をもって意見具申せよ

(→上司に嫌われることを恐れない姿勢の大切さ)


(4)これは自分の仕事ではないと言うな

(→仕事に対する責任感を持つことの大切さ)


(5)意見は自由だが一旦決まったら命令は実行せよ

(→組織として動くことの大切さ)

 

自分に置き換えてみる

普通の会社にお勤めの方の場合、

自分の部署と他部署の利害関係を踏まえて行動してしまいませんか。

 

上司にとって、なんとなく耳障りの悪そうなことは、

「怒られたらどうしよう、、、」

といって、報告がどうしても後回しにしちゃいませんか?

 

「余計なこと言って怒られたらどうしよう、、、」

といって、会議なんかでの発言は控えたりしませんか?

 

「これは他部署の仕事だから口出しするのは控えよう、、」

といって、もっといい方法があるのに意見しなかったり、

なんてことはありませんか?

 

組織で「やる」と決めても、

たらたら文句を言ってしまったりすることはありませんか?

 

おわりに

ここまで書いておいてアレですが、、

 

後藤田五訓を

普通の会社で遵守し実行したら、

確実に嫌われる、煙たがられると思いませんか?笑

 

佐々淳行さんは、後藤田正晴さんという素晴らしい上司に、

幸運にも出会うことができました。

 

やはり組織で大成する人というのは、

実力があり、

上司に恵まれ、

努力を続ける人

 

でしょうかねぇ。

 

一回だけでもいいからお会いしてお話してみたかったです。

佐々淳行さん

ご冥福をお祈りします。

合掌。

 

 

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