こんにちは、城山です。
ご無沙汰しておりました。
はじめに
さて、今日はちょっと話題のこの問題です。
いま、海の向こうのアメリカではメジャーリーグでサインを盗んで勝利を手にして世界一になった卑怯者がいるということで大荒れです。
どれくらい荒れているかというと、アストロズ、レッドソックス、メッツが監督を解任しました。「クロ」が確定したアストロズには、ドラフト1、2巡目の指名権を2年間剥奪と、500万ドル(約5億5000万円)という罰金が科されました。収束の気配を見せず、長いメジャーの歴史でも類を見ないスキャンダルに発展しています。
なにが批判されているのか
ルール上の解釈、歴史的位置づけ、社会的問題・・・「MLBサイン盗み騒動はこう解釈するのが正しい」(豊浦彰太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/toyorashotaro/20200119-00159488/
わかりやすくいうと、
禁止されているのは「サイン盗み」そのものではない
本件の報道では、あたかも「サイン盗み」そのものがアストロズやレッドソックスが犯した罪のように報道されているケースも散見されるが、それは違う。処罰の対象となったのは、あくまでカメラやビデオルーム、アップルウォッチなどの電子デバイスを使用したサイン盗みだ。これがルール上の線引きだ。
です。
「間違った方法でテクノロジーを使用」したことが批判されています。なので、サイン盗みがいけないわけではない、ということです。メジャーのルールでは、サイン盗みは禁止されていません。
もちろん、高校野球はサイン盗み禁止です。
「サイン盗み」を抗議した監督が悪者に、崩れる高校野球への幻想 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/198512
走者やランナー・コーチが、捕手のサインを盗んで打者に伝える行為は禁じられている。1998(平成10)年に通達が出され、翌99(平成11)年のセンバツから適用されている。
それ以前は、二塁走者が打者に手の動きなどでサインを教える行為が公然と行われていた。禁止の概念も規定もなかったため、当然のチームプレーと誰もが認識していた。
ダルビッシュも話題にしていて、結構大事件です。
アメリカで大騒動のアストロズのサイン盗みと2017ワールドシリーズ
なんでサインを盗んではいけないのか
理由は、野球の醍醐味を損なわせる行為だからです。
グレーゾーンに明確な境界線。野球の醍醐味を損うハイテク時代のサイン盗みの功罪を考える。(一村順子) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/ichimurajunko/20200118-00159395/
投手が1球1球、意図して投げることから野球のプレーは始まる。それが、ビデオで盗撮され、打者に通達されたら、それは、もう後出しジャンケンと一緒。頭脳プレーでも洞察力でもないチートであって、野球の趣を奪い去ってしまう。
そりゃそうですね。
疑問
じゃあ、変化球だってずるじゃないかという人もいますよね。
盗塁だって「スティール」で塁を盗むからだめじゃないか、という人もいますよね。
サイン盗みはダメで、塁を盗むのはオッケーの意味がわかりませんよね?
さて、禅問答のようですが、みなさんも考えてみてください。