不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

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TOEICの点数を上げる方法1

こんにちは、城山です。

 

昨日に続き、

今回はTOEICの勉強法です。

 

 

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 TOEICの点数を上げる一番いい方法は

日本に篭ってひとりで問題集を解きまくることです。

まずは、日本人が大好きなTOEICの攻略法です。
TOEICの問題を見たところ、大学入試センター試験と同程度か、若干難しい試験です。しかし、出てくる素材が、それこそコールセンターのやり取りや、コールセンターに勤務している人が上司からいろいろ指示されたりするシチュエーションばかりです。

ビジネスシーンを想定しているわけですが、穿った見方をすると、

コールセンターで働くような低賃金労働者に必要な英語力を見ているような内容です。この辺は、英語圏で大学教育を受けたり、アカデミックな研究をするための英語力を見るTOEFLとはかなり趣が違います。

TOEICは、ビジネスシーンと日常生活で必要な英語なので、必要な単語レベルはTOEFLよりはるかに簡単だと思いました。
しかし、奇問もなく、特殊なテクニックもあまり必要がないため、英語ができる人が受けたら、まあ、ふつうに高得点が取れる試験ですし、日本では年間のべ約300万人が受験する大人気の資格試験ですし、特に斜に構えて批判する必要はまったくありません。

それどころか、日本人がビジネス英語を学ぶには、非常にいい問題なのではないでしょうか。
ふつうのアメリカ人が受けると950点ぐらいらしいです。

満点は990点です。リスニング(45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)の合計2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。

長丁場なので、990点を狙うには、ケアレスミスを限りなくゼロにする長時間の集中力が必要です。これは日本の受験秀才の独壇場です。

 

TOEICの勉強法

それで、TOEICの勉強方法ですが、

まずは、大学入試センター試験で7割ぐらい取れない人は、中学、高校の英文法、読解、そして、単語力を上げることに専念してください。TOEICの勉強は、こういう基礎が出来た上での話です。
そして、基礎ができたら、何をやるかといったら、

TOEICの問題集を解いて、解いて、解きまくるのみです。これ以上の方法はありません。留学などしている暇はありません。

 

なぜならば、模擬試験の2時間で200問というのは、すごい情報量なので、

それ以上の英語のシャワー、TOEICシャワーを留学で浴びるのは不可能だからです。

しかも、間違っているかどうかがすぐにわかるので、完璧なフィードバックが行われます。
また、自身が高校の英語教師をしており、3人の息子を日本の大学受験の最高峰である東大理三に合格させ、押しも押されぬ受験産業のゴッド・マザーとなった佐藤ママも、大学入試の英語の偏差値を上げるには、夏休むに留学させるよりも、家で問題集を解かせたほうがいい、と言い切っています。

『灘→東大理IIIの3兄弟を育てた母の秀才の育て方』佐藤亮子
http://amzn.to/1QFxLOf

佐藤ママの言うことは、本当です。僕も自分で英語をかなり勉強して、日本人の英語学習法に関してはかなり知識があるほうだと思いますが、英語の偏差値を上げる一番いい方法は、自宅なり図書館なりに篭って、問題集を解きまくるということで間違いありません。


英単語は耳から覚える


日本の受験英語の勉強法は、悪くありません。

もちろん、数年単位英語圏に留学できるような環境にある人は、もっといい方法があるかもしれませんが、多くの日本人にそのような環境はないので、選択の余地もないと言えます。しかし、そこで注意点が必要です。英単語は耳から覚える、少なくとも、耳から「も」覚える、ということです。これ、本当に大切なことです。


リスニングの配点は少ないので、間違ったフォームでずっと練習していても、それがすぐに点数の低下というペナルティにつながるわけではないので、矯正されません。

DUOは、ひとつの例文に覚えなければいけない英単語をなるべくたくさん詰め込んで、センテンスを丸覚えしていく、というやり方は、英単語力を飛躍的に高めてくれます。CDもいっしょに買って、寝る前にいつも聞いていたのですが、これがその後の英語の学習には非常に良かったと思います。

受験英語は悪くないのですが、単語の覚え方を間違っていると、そのあとに矯正するのが非常に大変です。単語は、必ず発音もいっしょに覚えていきましょう。

2000~3000語レベルの単語帳がCD1枚か2枚、つまり、たったの1~2時間ぐらいに収まってしまいます。英単語は耳から覚えるのが圧倒的に効率もいいのです。

『DUO 3.0』鈴木陽一 http://amzn.to/1S3yNXL
『DUO 3.0 / CD 基礎用』http://amzn.to/29lGP0m
『DUO 3.0 / CD 復習用』http://amzn.to/29eCPRt

DUOより新しく出て、同じように学習効率の高い例文を選び抜くというコンセプトで作られたシステム英単語が、いまでは単語帳のスタンダードになっています。こちらもオススメです。とりあえず、あまり英語を勉強していない方は、システム英単語基礎編を完全にマスターすることからはじめましょう。
システム英単語Basic』霜康司、刀祢雅彦 http://amzn.to/29eDwdq
システム英単語Basic CD』 http://amzn.to/29lHMFT

DUOもシステム英単語も、TOEIC900点以上を目指す人には簡単すぎます。そこで、この前、この単語帳を買ったのですが、これもまあまあ良かったです。

『CD-ROM付 キクタTOEIC TEST SCORE 990』一杉武史 http://amzn.to/29eDCS7

 

英語のリーディングをするときは英語の順番のまま理解する

 

日本式の受験英語の勉強をするときに、もうひとつ気をつけないといけないことは、英文を、前に行ったり後ろに行ったりと、無理矢理に日本語の語順に直して、漢文のように読んでしまうことです。

英語を英語のまま理解する、と言われても、どうやってやるんだ、みたいな話になりますから、少なくとも、なるべく、英語を英語の語順のまま理解していくようにしましょう。

英語の漢文読みは、リスニングやスピーキングの学習を妨げます。

この悪い癖は、絶対に直さないといけません。
 

日本の受験英語の最高偏差値は慶應などの英語1科目入試なのですが、それだけの英語の偏差値がありながら、単語を語呂合わせみたいに覚えて、漢文読みで読解をしていた僕の知人は、レストランで自分が食べたいものを注文することもできませんでした。
 

英語は、必ず、英語の順番で理解できるようにしましょう。

そのうち、英語が英語のまま理解できるようになります。



ライティングをひとりで勉強するのは難しい


ライティングは、大学入試レベルは、まずは基本的な構文を暗記して、あとはそれらを使い回していけば、なんとかいけます。

また、日本語と英語は発想が違うので、日本人が間違いやすいポイントはいくつもあるのですが、次の本は、英語をある程度勉強してきた日本人が読むと、本当にためになります。

『日本人の英語』マーク・ピーターセン http://amzn.to/29eGwq3
『続・日本人の英語』 http://amzn.to/29lLSho
『実践 日本人の英語』 http://amzn.to/29eGe2B

これぐらいやれば、大学入試程度なら問題ないですし、どんどん生きた英文に接していけば、自然とビジネスのメールぐらいは書けるようになるかと思います。
とは言え、そもそも日本語をまともに書ける日本人は、大変に少ないということを考えると、簡単に、こうしたら英語のライティングができるようになる、という方法はないように思います。正直、英語のライティング・スキルを改善してくれるようなお手軽な勉強法やサービスを僕は知りません。


スピーキングはひとりでは勉強できない


英語学習の基本であるリーディングは、わざわざ留学などしなくても、佐藤ママが言うように、日本で問題集を解いていたほうが力が付きます。

リスニングも、日本でひとりで勉強しながら、力を付けることができます。要するに、大学入試やTOEICなどのペーパーテストの点数を上げるためなら、日本でひとりで勉強するのが一番効率がいいということです。


しかし、それでも留学には意味があります。佐藤ママの子供たちのように、灘中に合格して、東大理IIIに合格するような勉強が大好きな人なら、夏休みなどに黙々と英語の問題集を解くことは可能でしょうが、ほとんどの人はそんなモチベーションを保つことができません。英語の問題集を買っても、最初の10ページぐらいでやめてしまうのが関の山です。
ですが、英語をしゃべらないと生活できない環境に身を置けば、たいていの凡人でも英語を勉強しようと思うものです。金持ちの家庭は、金である程度、子供に英語力を付けさせることは可能です。慶應、早稲田、上智、あとは、MARCHなどの東京の有名私大の文系には、英語1科目入試がありますから、金で買った英語力だけはあるが、ぜんぜん勉強のできない学生が一定数います。


話は戻りますが、やる気さえあれば、リーディングやリスニングは、ひとりでも勉強できますし、すでに述べたように、むしろひとりで勉強するのが一番効率がいいとも言えます。

しかし、スピーキングだけはどうにもならないのです。先ほどの、僕の知人の話もそうですが、日本には、TOEIC990点(アメリカ人より点数が高い)のぜんぜん英語が喋れない人というのが、実際に存在するのです。

パッと言いたいことを言う瞬発力もそうですが、覚えた英単語が、脳の感情を司る回路に有機的につながっていないといけません。

れらの機能が貧弱でも、英語のペーパーテストで点を取ることは可能なのですが、やはり会話ができるようになるには、生身の人間と会話を練習するしかありません。

 

スピーキングに関しても、ネット英会話を使って、格安で日本で勉強することは、いまは可能です。しかし、英語をしっかりと日本で勉強してからのフィリピン短期留学も、ひとつの有力な学習法です。安いところだと、飯と寮が付いて、1週間で5万円ほどです。これでフィリピン人の先生が付きっきりで毎日何時間もレッスンをしてくれます。アメリカやイギリス、オーストラリアだと、授業料は格段に高いですし、マンツーマンでずっと教えてくれるようなものはありません。
いくつか紹介しましょう。


■SousPeak(サウスピーク) http://souspeak.com/


サウスピークの特徴は、日本人の英語学習のために最適化されたカリキュラムでしょう。日本は受験産業が発達しているので、日本語で書かれた参考書はとてもよくできています。そうした参考書の中でいいものを使って、カリキュラムを作っています。たとえば、ビギナー用には、『中学英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。』 http://amzn.to/29emxo1 などが使われて、中学英語からやり直しています。TOEIC対策も、日本で定評のある教科書が使われています。フィリピン人講師はこれらの教材に習熟しており、効果的にレッスンできるそうです
また、自習の時間を大切にしており、英語のみで行われるマンツーマンの授業のあとには、たっぷりと宿題が出ます。寮と併設されている自習スペースの雰囲気は、まるで大学受験のための予備校の自習室のようです。短期間で、英語を真剣に勉強したい人向けで、まじめな大学生や、転職のために勉強に来たまじめな若い社会人が多い学校です。
代表の丸山さんの話では、サウスピークで3ヶ月勉強すると、TOEICの点数が約200点上がるそうです。

★事務所の本棚。高校受験、大学受験で英語を勉強する日本人向けにカリキュラムが作られています。
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★マンツーマン授業のスペース。自習にも使えます。
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★比較的広い敷地のプレミアム校の併設されている寮。すぐとなりで授業を受けます。ドラゴン桜式の本気留学。
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■Brighture(ブライチャー) http://brighture.jp/


ブライチャーはセブの中心にあるショッピングモールに教室が入っています。写真のように、教室は広々としており、アメリカンなインテリアです。生徒は近くのホテルから通うことになります。教材は、英語の本などを使い、英語を英語のまま勉強するカリキュラムになっています。松井さん曰く、教師は厳選され、それゆえに授業料は若干高く設定してあるとのこと。生徒は、転職の間にキャリアアップを目指ざしている社会人や外資系企業の社員が中心です

★創業者の松井さん。カリフォルニア在住で毎月セブに来ている。
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■QQ English http://www.qqeng.com/

 

セブにはITパークと言って、外資系企業のコールセンターなどが集積しているところがあるのですが、QQ Englishはそこのビルの数フロアを占めています。オンライン英会話もやっている、セブの大手英語学校です。フィリピンの英語学校はどれも似たようなものだと思ったのですが、カリキュラムも、生徒のカラーもそれぞれに違います。
 QQ Englishは、どこかロンドンやロサンゼルスのユースホステルを思わせる雰囲気でした。若者が多く、旅行しながら、わいわいと英語を勉強している感じです。フィリピン人の先生も若い人が多かったです。

★食堂では講師も食事をします。学生が多く、活気があります。
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 また、QQ Englishは、リゾートホテルを買い取って、学校にしているシーサイド校もあり、こちらは親子で参加すれば、小さな子供もオッケーということです。

★シーサイド校は、このような小奇麗なリゾートホテルが教室になっています。親子参加も可。
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日本人が多いセブの英語学校は、どこも大学が休みになる7~8月が混みます。

この期間は、寮が混み合い、先生の質もある程度落ちるのはしょうがないでしょう。できれば、繁盛期以外に行きたいところですね。

フィリピン人の英語は訛りがありますし、また、実際のところ、ちゃんと英語を読み書きできる人は、そんなに多くありません。小さいころから英語の映画を見たり、音楽を聞きながら育つので、フィリピン人の英語のリスニング能力は、庶民レベルでもネイティブに近いのですが、やはり読み書きをちゃんとできるようになるには、教育が必要なのです。
フィリピンでは若い人にぜんぜん仕事がないので、募集するとものすごくたくさん履歴書が送られてくるそうですが、各校とも、優秀なフィリピン人の英語教師を見つけるのには、苦労しているようです。

まあ、値段も1週間で5~10万円ぐらいなので、次の長期休暇に、フィリピンの短期留学で、英語を勉強し直してみるのもいいかもしれません。

また、日本人の男性は、フィリピン人の若い女性にとてもモテるので、その点を考慮しても、フィリピンで英語を勉強する意味はあるでしょう。

 

おわりに

 

昨日と今日で、

勉強法がかなり確立してきた気がします。

 

一緒に英語を勉強しましょう。