不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第383回】ディベロッパーVS鑑定業界

こんにちは、城山です。

もうすっかり秋ですね。涼しくなってきました。

城山は転職して2か月、ようやく仕事を回せるようになってきました。

それでもまだまだです。もう少し頑張って信頼を得て、結果を残せるように頑張っていきたいです。

 

 

はじめに

さて、今日はかわいい仔羊さんからのご相談に回答していきます。

鑑定士事務所からディベロッパーへの転職は難しいのか?という相談です。

 

はじめまして。突然のご連絡失礼致します。

不動産鑑定士を目指し学習している者です。いつもブログを拝見しております☺️

お話してみたかったのですがTwitterのアカウントを持っていなかったので機会がなく、論文試験の終わった今アカウントを作成したところです。笑

 

ふむ、性格のよさそうな人ですね。わざわざ城山にコンタクトをとるためにTwitterのアカウントを作ったようですが、Twitterという修羅の世界に足を踏み入れてしまったのは失敗だったかもしれません。

もしあれだったら二人きりで静かな場所で、直接お話をうかがいたいところです。

 

OB訪問で自宅や個室で性行為強要、2人に1人の学生が就活セクハラ被害に。「選考有利」ちらつかせ | Business Insider Japan https://www.businessinsider.jp/post-185252

【就活でセクハラを受けたら】知っておくべき具体例と対処法を解説 | 就活の未来 https://shukatsu-mirai.com/archives/83303

 

別に女性だから相談に乗ったわけではありませんので、男性諸君も遠慮なく相談に来てください。

ほんとうです。

 

ディベロッパーVS鑑定業界

今後、鑑定事務所への就活を考えている為相談に乗っていただけないでしょうか?

 

もともとデベロッパー志望で、就活に有利になると思い鑑定士の取得を目指していたのですが、勉強するうちに鑑定事務所もいいなと思うようになり今どちらにするか迷っているところです(自分の気持ち的にはやや鑑定事務所寄りです)

 

TACに通っているんですが、鑑定理論の先生方は「デベロッパーは新卒じゃないと厳しいから今はデベロッパーの就活をして、入社後にやっぱり違うなと思ったら転職して事務所にしたほうがいい」とおっしゃっているのですが、城山さんはどうお考えですか?

働きやすさや給与についてわかる範囲でお願いします🙇🏻‍♂️

鑑定事務所で働いてからデベロッパーへの転職という順番はそんなに難しいのでしょうか?

鑑定事務所3社のオンライン説明会に昨日参加しまして、なんとなくの会社の雰囲気はわかったのですがまだあまり違いが飲み込めていないので、城山さんのブログも復習してからまた質問させて頂きます!

 

なるほど、就活に有利かも、というところで宅建を飛び越えて鑑定士に挑戦したとのこと、すごいですね。普通は宅建で終わるところですが、かなり向上心のある方ですね。

不思議なのは、勉強するうちに鑑定事務所もいいなと思うようになったというところです。

正直鑑定業界の将来ってあんまり明るくないと思いますし、よくて現状維持くらいではないでしょうか。

就活しているということはまだ20代前半のぴちぴちの女性のはずです。将来性のない男性とお付き合いしている暇はないのと同じで(パパ活は除く)、将来性という意味ではディベロッパー>鑑定業界ではないでしょうか。

 

なおここでは、ディベロッパー=大手、で話を進めていきますね。

 

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この図を見てください。圧倒的な差があります。

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不動産業界のしくみ

 

鑑定業界トップクラスの大手3事務所さえ業界内ではNo.8です。

冗談みたいな図ですが、そんなに間違っていないです。

 

www.buzzlife1a0312758.com

 

新卒の価値

新卒、20代前半、女性ってめっちゃ価値があるんですよ。信じられないくらいに。

TACの先生が言う通り、ディベロッパーは新卒じゃないと難しいです。中途採用もやっていますが、結構難しいです。

また、鑑定業界から中途採用ディベロッパーも超難しいです。

一部のディベロッパーも鑑定部として部門があるようですが、たぶん追加募集はめったにありません。既存の鑑定士を抱えるだけで精いっぱいでしょう。

だって、社内鑑定士に高い給料払うくらいならアウトソースして外部の鑑定事務所に鑑定してもらったほうが安いんだもん。残念ながら残酷な現実です。

 

さて話を戻すと、新卒、20代、女性はめっちゃ価値があります。

いまならディベロッパーも現実的です。

これが、転職組、30代、女性だと、よほどのことがない限りディベロッパーへの転職は難しいです。

 

さて、この石川さん、お会いしたことがあるのですが、めちゃくちゃ優秀です。

なんたって弁護士先生ですからね。

三井不動産 総合職キャリア採用 https://recruit.mitsuifudosan.co.jp/career/interview/ishikawa.html

 

TACの先生が言う通り、まずはディベロッパーへ就職して、それでもやっぱりちょっと違うな、どうしても鑑定事務所がいいな、と思ったら鑑定事務所へ転職しましょう。

ディベロッパーへの転職難易度がドSだとしたら、鑑定事務所への転職なんてド楽勝です。鑑定士ホルダーなら鑑定事務所へ転職できますが、ディベロッパーへの転職は鑑定士ホルダーというだけでは不可能です。

 

いいですか、いまのあなたにはめちゃくちゃ価値があります。その価値をどぶに捨てるようなことはしてはいけません。

 

働きやすさや給料

城山も一度は鑑定業界に行こうかと考えたことがあります。大手を受けて内定をもらいましたが、内定をもらった後に雇用条件を聞きました。

当時もらっていた給料の半分でした。

内定を出す前に教えておいてくれよ~と思いました。

そんな給料で行けるわけないだろ!ということでもちろん内定は辞退しましたが、働きやすさや給料でも圧倒的にディベロッパー>鑑定業界だと思います。

 

不動研だったら全国転勤ですよ?わかってはいたものの、結婚とか出産とかで人生のステージが変化して、全国転勤が嫌でやめた人も知っています。

 

ディベロッパーは女性が働きやすい環境だと思います。離職率もめちゃくちゃ低いですし、いまはディベロッパーに女性社員もたくさんいますし、福利厚生も手厚いです。

ほとんどの人が結婚・妊娠・出産・休暇を取ってから復職します。それが普通です。

しかも男女比は7:3くらいです。男女でお給料もそんなに変わりません。みんな同期や近い世代のひとたちと社内恋愛してそれはそれは楽しい楽しいキラキラ社会人ライフを過ごしています。城山もそうでした。毎日ではないですが、社内のかわいい女子を誘って飲みに行っていました。

鑑定業界の恋愛事情はわかりませんが、少なくともディベロッパーならちやほやちやほやされます。

女子なら毎日ただ酒です。上司も先輩も同僚も後輩も、「20代、女性」というだけで、みーんな優しくしてくれます。

ほんとうです。

 

鑑定業界はわかりません。

 

おわりに

結論としては、「鑑定事務所で働いてからデベロッパーへの転職という順番は難しい」です。考えない方がいいでしょう。

例外として、聞いたことのないディベロッパーへの転職とか、マンションディベロッパーとかなら転職できるかもしれませんが、今回はあくまで大手のディベロッパ向けに書いています。

 

また、城山はあなたがどんな人なのか、どんな性格なのか、どんなパーソナリティか知りません。もしかしたら、お話して、あなたは鑑定業界が向いているなと思うこともあるかもしれません。また、鑑定士になって、大手事務所で修行して、いつかは独立、、、とかをお考えなら、大手鑑定事務所に入ることもよろしいかと思います。

なので、ここではどうしても一般論となってしまいますが、

普通の20代前半の大卒女子が就活でディベロッパーに行くか鑑定事務所にいくか迷っている

という前提で書きました。

というわけでなんだか鑑定業界の悪口ばかりになってしまいましたが、鑑定業界へ行くべき人も必ずいると思います。あなたがそういう人なのかはわかりませんが、ふつうに考えたら、鑑定業界よりディベロッパーへいくべきだ、というお話でした。

 

ではまた。