こんにちは、城山です。
前回からの続きです。
■イノベーションとダイバーシティの関係
イノベーションと同じくらい、
という言葉も頻繁に耳にしますね。
三菱地所のCMで高畑充希が丸の内はダイバーシティな事をミッツ・マングローブに教わる!? https://tv-rider.jp/column/2940#%2
「ダイバーシティが必要な理由」を、
教科書風に言うと、
こんな感じでしょうか。
革新性や創造性は、
異なる視点、
経験やアイデアなどが刺激し合い、
相乗効果によって生まれることが多く、
多様性のない、
均一的チームから、イノベーションはあまり期待できないからです。
同質性の高い企業では、
大多数の人が似たような視点や
価値観を持つため、
革新的なアイデアや問題解決策は
生まれにくく、
多様化する顧客のニーズにも適切に応えられないため、
組織の競争力を低下させる、と言います。
対して異質性の高い企業では、
多様な人材のさまざまな経歴、
個性や能力をフルに発揮させることにより、
変化激しく不確実な経済環境に柔軟に対応することが可能になります。
米国のシリコンバレーでは、
研究者やエンジニアたちの過半数以上が
外国生まれという調査結果が出ており、
そのような多様な人材の集まりから、
今までにない多くの斬新的な製品やサービスが生み出されているのです。
まさに「知と知との新結合」的な感じです。
正論ぽいです。
■イノベーションを起こすためにはダイバーシティが必要?
ダイバーシティって、多様性ですよね。
でもまとまりなく多様性を求めて、
イノベーションが起きるのでしょうか。
たとえば、
テロリストと平和主義者、
不動産鑑定士と水商売の人、
これら異質なもの同士をごちゃ混ぜすると、
イノベーションは起きるのでしょうか。
いや、起きないっしょ笑
無理っしょ。
ケンカになるだけっしょ笑
水と油、という言葉があるように、
ごちゃ混ぜするとイノベーションが起きる、
というのは、
だいぶ乱暴な議論ではないでしょうか。
■イノベーティブな組織とは
城山の身の回りで
「これはイノベーティブだな」
と思うことがあったのですが、
それは、
多様性から生まれたものではなく、
個人の強烈なビジョンと、
そのビジョンに対して根拠が薄くとも強烈に突き進む推進力
の賜物でした。
たぶん、
イノベーションを起こす組織って、
変な意味での異質な要素がないんですよ。
Aさん「これやりたい(強烈なビジョン)」
Bさん「いいね!面白そう!(根拠薄)」
Cさん「さっそくあれやっとくわ!(推進)」
Aさん「よし!じゃあおれこっち!(異なるスキルセット)」
こんな感じでしょうか。
■ダメな組織
Aさん「これやりたい(ビジョンなし)。」
Bさん「それ大丈夫ですか?よくわからないんですけど。」
Cさん「決まったら教えてー(やる気ない)。」
ゴールとかビジョンは同じだけど、
スキルセットは異なるだけです。
考えとかビジョンが異なると、
イノベーションが生まれるとは思えません。
だから、
WeWorkに行っただけで
イノベーションが起こせる、
というわけではなくて、
ゴールやビジョンが近い人たちが
WeWorkに集まりがち、
ということではないでしょうか。
WeWorkに入居している企業の人たちは、
まじでクソ真面目に
「世界で一番面白い会社にしたい」
「世界を驚かせたい」
「世界一便利なサービスを」
とか真顔で言ってますからね。
■おわりに
言いたかったのは、
「なんかてきとーにごった煮作っておけば、
なんか面白そうなものできるっしょ。」
ってできるわけない。
「ゴールやビジョン、
強烈な意思を持っていて、
なおかつゴールやビジョンへの考え方
(世界一とか)が似ていて、
ただバックグラウンドが違うだけ。
そういう人たちが集まる場所を作ってあげると、
知と知の新結合が起こり、
結果的にイノベーションが起こるのだ。
それがWeWorkなのだ。」
でした。
なお私はWeWorkの回し者とかではなく、
ただ、なんでそんなに流行っているのかを研究しているだけの、
おんなの子が大好きなただのおっさんです。
続きはまた今度!