不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

クソ物件はどうすればいいのか

こんにちは、城山です。

 

先日、

不動産鑑定士の先生たちと飲んできました。

 

いわゆる大手にお勤めの先生です。

 

■クソみたいな物件

鑑定評価をしていると、

「こんなの価値ねぇよ・・・」

みたいな物件、ありませんか?

 

鑑定評価である以上、

評価額を依頼者に提示しなければなりません。

 

僻地の土地で、

建物もボロボロで、

土地の価格から

建物解体費用をマイナスにすると、

マイナスになっちゃうような物件。

 

初めて聞いたのですが、

そういうときの評価額は

「0」

らしいですね。

 

■城山の資産

じつは私、

実家というか地元に

広大な土地を持っております。

 

さっき計算したら、

約20,000㎡

ありました

 

この広大な土地に、

昔は祖父母が住んでいた家が

建っています。

誰も住まなくなってもう20年ほど。

 

1年前に見に行きましたが、

もはや不気味なほどボロボロでした。

 

■2万㎡の土地の価値

いくらだと思いますか?

 

課税価格が約500万円です。

 

㎡単価で、

たったの250円です。

 

まだ価値があるだけ良かったのか。

 

それとも価値がないのに、

課税するためだけに

課税価格を設定されているのか。

 

後者のような気がします。

 

価値は限りなくゼロに近い気がします。

 

■不気味な家

こんな感じです。

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廃墟ですね

 

草は生い茂り、

あちらこちらにカビが生え、

百姓一揆でもあったかのように

室内はぐちゃぐちゃです。

 

こんな廃墟、

誰かに取り壊してもらいたいですが、

それでも課税されるのです!!

 

この廃墟は結構広くて、

約130㎡ほどあります。

 

課税価格が驚きの

約11万円です。

 

だれも住めない廃墟だけど、

11万円です。

 

 取り壊し費用が約500万円と

聞いたことがあります。

 

土地を売って、

家を取り壊しても、

手元には1円も残りません。

 

これこそまさに、いわゆる

クソ物件

ではないでしょうか。

 

■有効活用したい

いま、シェアビジネスが全盛期ですね。

シェアリングエコノミーと言ったほうが

正しいでしょうか。

 

Airbnb

Uber

WeWork

Space Market

など。

 

 

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こういう広大地を、

このようなプラットフォームを使って、

有効活用したいなと思っているのですが、

 

この廃墟が位置しているのは、

結構な限界集落です。

 

限界集落とは、

過疎化などで人口の50%以上が

65歳以上の高齢者になり、

冠婚葬祭などを含む社会的共同生活や

集落の維持が困難になりつつある集落

をいいます。

 

詳細は省きますが、

ある公的施設からの補助金

成り立ってきたような集落です。

 

■その昔

昔は栄華を誇ったようです。

 

昭和40年代に、

実家のビジネスは年商3億円だったと

聞いたことがあります。

 

バブル前で、です。

 

両親は結婚式を2回した、

と言っていました。

 

第一部は地元の有力者を集めて、

第二部は地域の人や友人を集めて。

 

しかも同じ内容を2回やるんですよ笑

 

滑稽としか言いようがない。

 

■おわりに

今日は本当に散文になってしまいました。

 

不動産鑑定士の人と飲むと、

本当に面白いですね。

やっぱりみんな不動産が好きなんだなぁ

と思います。

 

今日は自分の話になってしまいましたが、

次回は飲み会の内容などを。

 

では。

 

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