こんにちは、城山です。
少し前の記事ですが、
不動産鑑定士が穴場資格に変わる?!
そうです。
不人気資格の不動産鑑定士が「穴場国家資格」に一変!? | inside Enterprise | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/143448
お読みになったことがある方もいらっしゃるでしょう。
そもそも、「不人気資格」と書かれています。
前提として「不人気」であることを自覚しましょう。
■三大資格
「文系最難関の“国家資格”として、弁護士、公認会計士と並び称されるのが「不動産鑑定士」」
ほほう、これは嬉しいですね。
心くすぐられます。
その不動産鑑定士が不人気である、といいます。
なぜか。
仕事がない
もうからない
おもしろくない
だからでしょうか。
面白そうな仕事がたくさんあって、なおかつ高い報酬がもらえる資格なら、志望者は増えるはずです。
■まずは仕事を増やす?
不動産鑑定士はいままで政策に助けられてきました。
直近では、不動産証券化です。
REITが物件取得するときは、必ず不動産鑑定士による鑑定評価を実施しなければなりません。
なぜか。
バブルの頃、
土地がどんどん高くなって、
土地取引に合わせて
銀行はどんどんお金を融資して、
バブル経済崩壊後、
価値のない土地からは収益発生しないので、
お金を返せない人が増えて、
銀行が倒産して、
経済が混乱して、
人がたくさん死んだ。
だからそのようなことを繰り返さないように、投資家や金融機関からのお金で不動産取引をする人は、中立者の意見として、不動産鑑定士の鑑定評価を取るべし、そう定められたわけですね。
REITで不動産取引する、REITで不動産を運用する、そういうときは必ず鑑定評価を取りなさい、
ここで大手事務所は日銭を稼ぐことができるようになりました、というお話ですね。
だから政策により、不動産鑑定士は仕事を増やしてもらったことがあるわけです。
何度も政策に頼ることはできません。
■じゃ仕事あたりの単価や報酬を上げる?
おそらく、一番単価が高そうな、不動産証券化案件について考えてみましょう。
ファンドサイドからすると、
「物件売買時の鑑定評価はまだわかる。」
「運用が始まったら、決算ごとに、 なんで毎回鑑定評価を取らなきゃいけないのか。」
と思うのではないでしょうか。
鑑定評価を取っても、自分の給料は上がりません。
できれば減らしたい。鑑定報酬を支払うくらいなら、自分への報酬を上げたい。
ここにはインセンティブはあるとは思えません。
■本当に穴場か?
「不動産業界の好況で、大手鑑定士事務所を中心に、仕事が増加。35歳前後までの若手合格者に対しては人材獲得合戦になっている」
これは本当っぽいです。不動研さんは採用を増やしているようです。
このブログを不動研勤務の方が読んでいるかどうかはわかりませんが、離職者は多いようですね。
なので、
今までの基準だったら採用見送りするよう人でも、あえて採用している、という話を聞いたことがあります。
■おわりに
今日は時間切れ、今日はここまで。