こんにちは、城山です。
はじめに
以前こんな記事をエントリーしましたが、
この続きです。
4月の月例経済報告
ニュースにもなりましたが、経済は相当深刻な状態らしいです。
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2020/0423getsurei/main.pdf
政府は23日にまとめた4月の月例経済報告で、景気について「急速に悪化しており、極めて厳しい状況」との判断を示した。「悪化」の表現を使うのはリーマン・ショックの影響が残る2009年5月以来ほぼ11年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動の制約が強まり、消費や生産、雇用などの足元の指標が総崩れとなっている。先行きも「極めて厳しい状況が続く」と記した。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58399260T20C20A4EE8000/
内容ですが、こう書いてあります。
景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化しており、極めて厳しい状況にある。
先行きについては、感染症の影響による極めて厳しい状況が続くと見込まれる。また、感染症が内外経済をさらに下振れさせるリスクに十分注意する必要がある。
金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。
不況
急速な悪化を感じている人もいれば、まだまだ悪化を身近に感じていない人、それぞれなのかもしれませんが、不況というのは日本全国が暗ーい雰囲気になります。
城山はリーマンショックを社会人若手のときに経験しましたが、後ろ向きな仕事ばかりでした。
かっこいいビルとか商業施設作るぜって鼻息荒く入社したウェイ新入社員がGW明けの配属直後に対峙するのが、やたら圧だけ強くて眉毛の薄いオラオラ飲食オーナーニキ達との賃料減額団体交渉って、不動産屋としてこの上ないOJTだし今からwktk
— デベ夫人 (@devemistress) 2020年4月24日
ここまでリアルではありませんが笑、当時はオフィスリーシング部隊におりましたので、
- 賃料値下げ交渉
- 合意解約交渉
- 原状回復工事代金減額交渉
- 居抜き交渉
- 解約阻止交渉
とか、ほんとーに後ろ向きな仕事ばかりでした。当然相手もポジティブではなくて、ネガティブな態度です。
月例経済報告では「国民が一丸となって同感染症対策をさらに強力に推進する。」とあるとおり、みんな一致団結して乗り越えようみたいな空気感がありますが、このあと本当に倒産がどんどん起こり始めると、感染症とか関係なく稼げる人たちと(たとえば不動産オーナーとか)、新コロで職を失う人たちの分断が激しくなって、ジョーカーの世界のようになるんじゃないでしょうか。 www.buzzlife1a0312758.com
東京の不動産の現状
たしかに、ちらほらと減賃要望は来てはいますが、まだそんなに強くない感じですよね。「検討ってしてもらえるんですか?」とか「猶予とかしてもらえるんですか?」とか。
一部、強めに減賃要望してくる人もいますが、どういう業態かというと、やっぱり飲食店ですね。飲食店は自身では固定資産を保有せずオフバラし、それに対し賃料を支払った上で高いROAを享受してきたのであって、反対に不動産オーナーは低いROAをあえて甘受し、その対価として安定収益を得ていたわけですが、これは事業の方向性の違いであって、どちらかが一方的に得をしているのではないと思うんですよね。持ち家と賃貸と同じように、自社保有でなく賃貸とすることで、平時はメリットを享受している(少なくともそう判断している)はずなのに、緊急時にデメリットをなくすのは当然、というのはどうかと思います。
なんとなく、不動産オーナーだけが狙い撃ちされているような気がします。
テナント料負担に苦しむ飲食業界「生き延びていけない」。支払いを猶予する法の整備を提言(新型コロナ) | ハフポスト https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e9e5e61c5b6b2e5b83724d0
マンションもまだまだ下がりません。
本日、2020年3月度の中古マンション価格を公表。首都圏は事例シェアの関係から前月比-2.0%と再び下落しましたが全域的には横ばい~強含み、都心部では+1.0%の続伸となりました。また、大阪市や名古屋市の中心部では事例の築浅化からそれぞれ上昇に転じています。https://t.co/nnoNoxTghO pic.twitter.com/iLWMbpdjuC
— 東京カンテイ 市場調査部 (@tokyo_kantei) 2020年4月23日
一方、ホテルはほぼ完全に終了です。全国の241ホテルが加盟する全日本シティホテル連盟によると、2020年3月の全国平均客室利用率は32.2%と、前年比で52.7%ポイントも減少したようです。。