こんにちは、城山です。
はじめに
最近こんな映画を観ました。
映画『七つの会議』公式サイト http://nanakai-movie.jp/
池井戸潤さんの小説の映画化です。
昨年はこちらも映画化されました。
という超豪華キャストです。
もちろん涙なしでは読めない
素晴らしいストーリーです。
映画『空飛ぶタイヤ』公式サイト|2019.1.9(水)Blu-ray&DVDリリース http://soratobu-movie.jp/
七つの会議
興行成績は好調のようです。
映画興行成績:野村萬斎主演「七つの会議」が初登場首位 「雪の華」は3位、「メリー・ポピンズ」続編は5位発進 - MANTANWEB(まんたんウェブ) https://mantan-web.jp/article/20190205dog00m200015000c.html
ここは、ネタバレさせるところではないので、
興味がある人はぜひ見に行ってもらいたいのですが、
簡単に言うとこんなストーリーです。
営業成績が超優秀な人がいて、
パワハラ上司に煽られて出世競争に巻き込まれ
ある事件をきっかけに良心の呵責に耐えきれず出世を諦めた。
組織を守るために粉骨砕身しながらも
組織から切り捨てられ、
それでも武士道?的な思考から
腐った日本企業の体質を鋭く糾弾しつつも、
「腐った企業は決してなくならない」
と言って映画が終わります。
キャストはよかった
野村萬斎、こんな演技ができるんですね。
セクシーでしたよ。
その他の出演者も、
超豪華でした。超大御所ですね。
七つの会議が示唆していること
野村萬斎が映画のエンドロールで
言ってましたが、
「組織から腐敗は絶対になくならない」
こんな感じのことを言ってました。
これは、日本人のDNAに刷り込まれたものなのでしょうか。
昔から庶民は租庸調を取られ、
江戸時代、
藩を守るために自己犠牲を強いられ、
戦前、
大日本帝国を守るために自己犠牲を強いられ、
昭和、
省庁や会社組織を守るために自己犠牲を強いられ、
日本人はず~っと、組織を守るために
自己犠牲を強いられてきました。
自己犠牲、
これは日本人特有の思考ではないでしょうか。
自分を犠牲にしてまで、
組織を守る。
組織を守るためなら不正腐敗に手を染める。
賢いみなさんなら、
いくらでも事例が頭に浮かびますよね。
最近では、厚生労働省の毎月勤労統計調査に
誤りがありましたね。
勤労統計不正問題はなぜ起きた?組織と人材の厄介な「病巣」 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/192982
これは、
本当に組織を守るためなのでしょうか。
それとも、
腐敗に手を染めたほうが最適解だから
なのでしょうか。
または、腐敗に手を染めざるを得ないように
追い込まれるからなのでしょうか。
人はなぜ腐敗に手を染めるのか
なぜでしょう。
腐敗に手を染めると、
なんらかのメリットがあるからですよね。
カネでしょうか。
お金をもらえるなら腐敗に手を染めるのは
ありえますね。
またはこっちでしょうか。
誰も気が付かない
だから、これくらいサボっても大丈夫だろう。
誰にも迷惑かけないなら、
これくらいちょろまかしても大丈夫だろう。
悲しいことに、城山も、
同じような思考をすることがあります。
儲かるなら、
ちょっとくらいごまかしても大丈夫だろう。
黙っていればバレないだろう。
DNAレベルで、
人間はこのような思考を
獲得してきたのではないでしょうか。
旧石器時代に思いを馳せる
バカ正直に生きてきた人は、
多分全員死にました。
自分より強い人・偉い人は
自分が持っているものを
すべて持っていきます。
食料、女、その他いろいろ。
バカ正直な人は、
自分の所持品をすべて包み隠さず
ボスに報告して、
ボスは全部持っていきます。
そこで、
正直者「ボス!そりゃないですよ!全部持っていかれると
自分が食っていけないじゃないですか!」
ボス「なに?逆らうのか?じゃあ死ね(グサッ)」
小心者1「やべぇよ全部申告しないと殺されるし、
全部持っていかれると餓死しちゃうし。
ど~する?」
小心者2「そうだ!隠そうぜ!大丈夫ばれないよ!」
ボス「おいお前たち、食料と女あるだけ出せ。」
小心者1&2「はい!これで全部です!だから殺さないでください!」
ボス「ふん、小心者ものどもめ、殺されなくなかったらこれからも全部出すんだな。」
小心者1&2「はい〜〜!」
ボスが帰ったあと、
小心者1「よかったな隠しといて!」
小心者2「だからバレないって言ったろ?」
小心者1&2「よっしゃ家帰って飯食ってセックすしようぜ!」
こうやって生き延びるために、
子孫を残すために、
ボスから巧妙に目をそらすために、
ごまかす
という才能がDNAに埋め込まれたのではないでしょうか。
考えすぎでしょうか。
これが「人間のさが」
というやつなのではないでしょうか。
おわりに
考えすぎかもしれませんが笑、
物事にはだいたい何らかの理由が
あるはずです。
それはロジカルな理由かもしれないし、
不動産鑑定士のみなさんが得意の
「不合理なまたは個人的な事情」
による理由かもしれません。
腐敗に手を染めるのは、
生き延びるための手段だったのかもしれません。