こんにちは、城山です。
城山は不動産鑑定士でありながら、
鑑定業務に従事せず、
普通に不動産業に携わっています。
昨日は仕事において、
上司や先輩からハッとさせられたので、
忘れないように書きます。
はじめに
振り返ればこの「坂の上の雲」では、
仕事について何度も書いてきました。
この2つは自分でいま読み返しても、
ハッとさせられることがあります。
それは、城山が普通のサラリーマンで、
読者の皆様の多くも、きっとサラリーマンだろう、
そう思ったから、
働くことについてたまにフォーカスして
書いてきた、というのがあります。
先輩A「そんなにこだわらなくていいんじゃない?」
ある企業との交渉で、
城山がフロントに立って進めていた事項があります。
ある企業とは、グローバルに活動しており、
急成長を続けている企業です。
当然法務部もあり、BigFourとも契約しています。
大手弁護士事務所について | サムライマガジン https://sactjp.com/magazine/major-law-office/
三ヶ月ほどドキュメンテーション作業を続けてきましたが、
城山の主張と、相手の主張が正面から衝突していました。
城山の苦悩
城山は自社の利益が最優先ではあるものの、
先方に理解してもらえるように、
手を変え品を変え交渉してきました。
もちろん、社内で相談もしながら、
過去の経緯なども確認しつつ、
経験者や有識者の話を聞きながら、
どうしたら当社の主張が認められるか、
ずーっと考えてきました。
それでも、まったく噛み合わない日々が続きました。
この交渉以外にも仕事はあるので、
この交渉が上手くいかないことで悩んではいないものの、
どうなるんだろう・・・
というぼんやりとした不安がありました。
逆に言うと、
不安は分散すべき、とも言えるかもしれません。
不安ごとや悩み事をたくさん作ると、
ひとつのことに悩みすぎることはないということです笑
なので試験勉強が上手くいかない人は、他のことで
悩んでみてはいかがでしょうか笑
交渉期限はとっくに過ぎている
ずるずると続いたせいで、
本来なら合意しなければならない時期は
とうに過ぎています。
いまここで、何か事故が起きたら、
・交渉がまとまっていないこと
・損害賠償はどちらの責任になるのか
などが問題となり、
さらにいままで築き上げてきた城山への信頼、
城山の仕事の進め方が信頼を失ってしまいます。
こまった城山は、再度社内の先輩に相談したのでした。
そんなにこだわらなくていいんじゃね?
ある先輩Aに、こう言われました。
先輩Aを説明すると、
この長期に渡った交渉は、
先輩Aが「交渉すべき!」
と主張したから、
城山が代わりに交渉していたので笑、
城山としては
「おいおい何をいまさら!」
という気持ちもあります笑
ただ、その人は、
交渉のたびにコメントバックがあり、
城山の交渉材料を授けてくれて、
なんども助けてもらいました。
城山がどんな交渉をしてきたか、
つぶさに見てきた人です。
確かに交渉すべきと主張してきた人ではありますが、
今回「もういいんじゃね?」と言ってきた。
どういうことなのか。
よしなにやる
つまり、
「これ以上交渉しても、どうせ妥結できない」
「つまり相互に文書に調印することはできないだろう。」
「だったら、実務レベルで、日々のオペレーションを決めてはどうか。」
「つまり文書には残せないけど、よしなにやったら?」
ということです。
よしなにやってよ、とはつまり、
お互いに折り合いをつけてうまく物事を進める
ってことですね。
普段からわかっててもできないこと
いや、そんなことみなさんわかってますよね。
よしなにやるべきなんて当たり前ですよね。
でもわかっててもできないときって
あるじゃないですか。
自分がカーっとなっていたり、
一つのことに固執しちゃうことって
あるじゃないですか。
そういうときに、
ふと冷静なしてんで、
「もういいじゃん。」
って思うことができるか。
考えることができるか。
または、「もういいんじゃね。」
って言ってくれる人がいるか。
もちろん、熱意を持って交渉することも
大事ですよ。
普段わかっててもできないときってあるんだな、です。
「なんでもお伺いを立てりゃいいってもんじゃない」
同じ案件を、
今度は先輩ではなく上司に相談しました。
先輩=他部署の部長クラス
上司=取締役クラス
そうご理解ください。
上司に一通り今回の交渉を説明しました。
交渉が長引いている、
主張が真っ向からぶつかりまとまりそうにない、
期限はとっくに過ぎている、
先輩Aは「もういいんじゃね」と言っている、
お互いに折り合いをつけてうまく物事を進める(こう言うと、ダメって言われるかもですからね。)
このあたりで交渉を終わらて実務レベルで調整するということで進めてよいか、
こんな感じです。
摩擦を恐れるな
上司はこう言いました。
「城山、交渉相手になんでもお伺い立てりゃいいってもんじゃない。
ときには交渉相手に、
『これはこういうことなので、あなたが負担すべきだ、責任はあなたが負うべきだ。』
と言い切ってしまうときも必要だ。
今回のケースも、
本来先方が負担すべきものを、
城山がお伺いを立てたから、
相手が『城山の会社が負担してくれるかも?』
と下心を出してきたんじゃないか?
ナメられないように、ときにははっきり主張するべきだぞ。」
ほう。
これもわかってはいました。
そしてこれも、
わかっててもできないことですね。
つまりわかっててもできないとき、
つまりわかってないってことなんですけどね笑
思考のクセ
上司によっては
・なんでも逐一報告しろ
・(なのに)そんな細かい報告はいらない
・勝手に行動するな
・(なのに)自分で考えて行動しろ
・休暇のときは前もって連絡しろ
・(なのに自分が休むときは)今日休むわ
という支離滅裂のサイコパスもいます。
城山はそういうサイコにだいぶ毒されてしまったのかもしれません。
つまり、思考のクセとして、
・相手になんでもお伺いを立てる
・妥結点やゴールから逆算しての思考ができない
などですね。
今後は交渉術を学んで、
逆算思考も必要かな、
と思います。
おわりに
例えば鑑定業務で、
依頼者から「この価格で出してくれ。」
って依頼されますよね。
できないとき、
どうしますか?
わかっててもできないときって、
それってわかってないってことですからね。
鑑定理論をわかってても論文で良い点が取れないって、
それってわかってないってことですからね。
普段は偉そうなことばかり言ってますが、
城山も全然まだまだだな、と
思ったのでした。
一言で言うと、
普段は自信満々でいいですが、
たまーに、謙虚になりましょうね。
ではまた。