不動産鑑定士のブログ 〜坂の上の雲〜

更新頻度が比較的高い不動産鑑定士のブログです。ためになる情報を発信していきます(たまに下ネタも。)。

【第347回】オフィス不要論を考えると恐ろしくて夜も眠れない。

こんにちは、城山です。

 

 

はじめに

みなさんもぼちぼち出社したりしてる人もいるのではないでしょうか。城山も週2くらいで出社してます。エクササイズ的な感じです。

これくらいだといいですね、週5とかもう無理です。

 

さて、オフィス不要論が巷では噂されており、城山も不安です。オフィス賃料で食ってきた城山です、めっちゃ不安です。給料が減るんじゃないかと心配です。 

仮に、テレワー クの継続により1割分のオフィス出社が失われれば、都心のオフィス空室率は15%近くまで上昇する見込み。これによって、オ フィス賃料も▲2割下落し、リーマン・ ショック後の水準まで落ち込む可能性も。

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/research/pdf/11762.pdf

www.buzzlife1a0312758.com

 

オフィス賃料で食っているにも関わらず、城山自身がオフィスに行きたくないのです。行かなくたって仕事ができてしまいます。今後さらにテレワークが浸透し、東京都心にオフィスを構えるなんて馬鹿らしい、ってことになってしまうとディベロッパーは食っていけません。

さて、ディベロッパーはどうすればいいのでしょうか。オフィス不要論に対して、どうやって反論し、やっぱりオフィスは必要だと言えるのでしょうか。

 

オフィス必要論

必要だという根拠は、在宅勤務では従業員のモチベーション維持やメンタルケアといったマネジメントが難しいということと、社内のコミュニケーションやコラボレーションがないこと、とかでしょうか。確かに、城山のまわりでも在宅でメンタルが疲弊したというひとがいます。ずーっと子供と一緒とかつかれるでしょうし、逆に独身で都心の狭い1ルームでずーっと一人も孤独死してしまいそうになる気持ちもわかります。

また、プレコロナのようにオフィスを利用することはないだろうと認めつつ、若手の育成のためにオフィスが必要という意見は理解できます。

証券各社は「長期的にみてもコロナ前に戻ることはない」と口をそろえる。大和証券の小林奨執行役員は「トレーダーの在宅勤務が想定していた以上に機能することが今回わかった。働き方の選択肢として、在宅勤務は残していく」と話す。

もちろんデメリットもある。「在宅勤務では難しいことがひとつだけある。人材の育成だ」大和の小林執行役員はいう。確かに今のトレーダーたちはみな、トレーディングフロアで隣に座った先輩社員が顧客にかけている電話の声を聞きながら、一人前に育ってきた。いきなり在宅勤務では、若手が先輩の背中をみながら仕事を覚えていくのはなかなか難しい。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60011530V00C20A6I00000/?n_cid=SPTMG002

それは確かにそうだな、と思いますね。城山も、先輩や上司のモニターを見たり、取引先を往復するその道すがら、たくさんのことを先輩上司から吸収してきました。こういうことができなくなると若手やたしかに困るでしょう。

従業員のモチベーション維持やメンタルケアのためにオフィスが必要という視線は、ちょっとマネジメント側の視点というか、経営者側の視点寄りな気がします。経営者としてはオフィスに従業員を集めて、働け働けと言います。

いままではそうやって従業員をモチベートしてきた経営者ですが、それで本当に従業員は高い忠誠心を持って働いてきたのでしょうか?むしろそういうの、嫌いだったのではないでしょうか。

現代の日本人は会社への忠誠心が驚くほど低いという調査結果がある。ギャラップ社の調査によると、従業員の会社へのエンゲージメント(仕事への熱意度)において、日本人はかなり低いことがわかった。「会社が好き」と答えたのは全体の7%で、「好きでも嫌いでもない」と回答したのが約7割(69%)、残りの24%は、「会社が嫌い」だと回答している。 https://gentosha-go.com/articles/-/12982

だとすると、従業員のモチベ維持とかメンタルケアとかは経営者のおごりでしかなく、従業員としてはオフィスに行かずにせいせいする、っていう可能性もありますよね。リモートワークやテレワークを可能にすることで、みんなが苦しんできた満員電車や職場でのハラスメントを避けられるわけですからね。

モチベ維持やメンタルケアができず、従業員の帰属意識が低下し、人材流出するのが怖い!っていうのは経営者のおごりでしょう。だってそもそも忠誠心を持ってなかったんですから。いまさら週5でオフィスに来いと言われて、下記オフィス不要論を読んで、優秀な人材が採用できるでしょうか?

 

オフィス不要論

不要だという根拠は、それはまあ、オフィスに行かなくてもテレワークで仕事が回ってしまったという事実ですね。これは今まで城山も言及してきましたし、いろんなひとが、テレワークやリモートワークの生産性の高さを発信しています。

 

在宅勤務になっても毎朝5時半に起きる長年の習慣は変えていない。通勤がなくなり、懸案だった運動不足を解消する時間ができた。朝にはジョギングをし、夕方には妻と近所を散歩するのが日課だ。「在宅で仕事の質は落とさない一方、生活の質は改善した」と感じている。

 

通勤時間がなくなることで在宅のトレーダーの生産性が上がったという認識がある。「在宅比率が高まった後のほうがむしろ社員のパフォーマンスは良くなっている。セールス担当の社員が通勤に使っていた時間を活用して新たな提案資料を作成し、大きな注文の獲得につなげた例もあった」。

 

ビデオ会議サービス「Zoom」を運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのエリック・ユアン最高経営責任者(CEO)らが講演した。新型コロナウイルスによる外出制限でズームの利用者が急増したことを踏まえ、ユアン氏は「ビデオ会議でオフィスが不要になる」と強調した。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60131280Z00C20A6000000/

生産性は上がるわ生活の質は改善するわ、いいことずくめです。すでに十分なスキルがある中堅以上の人たちにとってはパラダイスですね。

こんな生活ができると長生きできそうな気がします。

「コロナ禍で多くの人が在宅勤務の効率性を実感した。仕事の合間に子供の世話をしたり、運動したりすることができるとわかった。今後は週に1、2度は物理的なオフィスに出勤し、残りは在宅勤務という形態を取り入れる人が増えるかもしれない https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60130810Z00C20A6I00000/

 

 

おわりに

城山の給料維持のためになんとかしてオフィス必要論を展開したいのですが、どうしても現段階では「オフィスが必要だ!」と強く言うことができません。

今後継続して言語化し、頭の運動を続け、なにかいい結論が出せればと思います。

 

 

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